W世界戦前日計量 国内で異例の一般公開は尚弥ベガス戦がヒント 大橋会長「そこも魅力の一つになれば」
2025年5月27日(火)13時44分 スポーツニッポン
ダブル世界戦の前日計量が27日、試合会場となる横浜BUNTAIで行われ、WBO世界バンタム級王者・武居由樹(28=大橋)はリミットの53・5キロ、挑戦者で同級7位ユッタポン・トンディ(31=タイ)は400グラム下回る53・1キロでともに一発クリアした。
一般に公開された前日計量。51人のファンが見守る中、「ヨシキー!」の声援を浴びた武居はガッツポーズで声援に応えた。K—1時代にも公開計量を経験しており「凄くうれしかった。本当に力になった」と会場に駆けつけたファンに感謝した。
国内では異例となる取り組みに、所属ジムの大橋秀行会長は世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(32)のラスベガス戦がヒントになっていることを明かした。3日(日本時間4日)に米ネバダ州ラスベガスで行われた前日計量は一般公開となり、定員200人を超えるファンが殺到。会場の外まで長蛇の列ができるほどの注目を浴びた。同会長は「(日本の)ボクシングもまだそういうところが整備されていない。そこも魅力の一つになればいい」と話した。
また今回は力石政法(30=大橋)とスーパーフェザー級王座決定戦で対戦する同級1位エドゥアルド・ヌニェス(28=メキシコ)と契約する英興行大手マッチルーム社のエディー・ハーン会長が来日中。井上と9月に名古屋で対戦を予定しているWBA同級暫定王者ムロジョン・アフマダリエフ(30=ウズベキスタン)のプロモーターとしても知られる同氏は、26日の会見後に対戦の契約は「完了した」と明かした。
これには大橋会長も「実はもう(契約は)終わっている。詰めるところはない」と説明。ハーン氏が「9月はそんなに簡単な試合にはならない。私はムロジョンが勝つと思う」と発言したことには「楽しみですね」とだけ言葉を残し、会場を後にした。