力石政法あすゴング 日本人11人目スーパーフェザー級世界王者へ計量一発クリア
2025年5月27日(火)12時15分 スポーツニッポン
◇プロボクシング IBF世界スーパーフェザー級王座決定戦 同級1位エドアルド・ヌニェス(メキシコ)<12回戦>同級3位力石政法(大橋)(2025年5月28日 横浜BUNTAI)
ダブル世界戦興行の前日計量が27日、試合会場の横浜BUNTAIで行われ、一般にも公開された。IBF世界スーパーフェザー級王座決定戦は世界初挑戦の同級3位・力石政法(30=大橋、16勝11KO1敗)がリミットを100グラムアンダーの58.8キロで一発パス。同級1位エドアルド・ヌニェス(27=メキシコ、28勝28KO1敗)は200グラム軽い58.7キロだった。
計量後、2人は待ち切れないようにフェースオフを開始。写真撮影のため一度中断され、再び向き合うと約23秒間のにらみ合い。力石は不敵な笑みを浮かべ、ヌニェスはジリっと詰め寄って、最後は関係者に制止された。
リニューアルされ、昨年開場した横浜BUNTAIでボクシング興行が開催されるのは初めて。世界戦は力石の王座決定戦が最初の試合となる。20年に閉館した旧横浜文化体育館も1994年5月に川島勝重がWBC世界スーパーフライ級王座を獲得し、17年12月には井上尚弥がWBO世界スーパーフライ級王座7度目の防衛に成功するなど、大橋ジムとゆかりの深い場所だった。力石は「1回BUNTAIに行って、ここで試合するのかってワクワク感が出た。先輩方が試合していたのは知らないけど…」と話した。
力石が王座を獲得すれば、日本人のスーパーフェザー級世界王者は22年6月に陥落した元IBF王者・尾川堅一(帝拳)以来、史上11人目。IBF世界フライ級王者の兄・矢吹正道(LUSH緑)と兄弟同時世界王者を達成するが、「練習でやってきたことを出せれば勝てると信じている。兄弟同時世界王者はそのおまけと思っている」と意識し過ぎていないことを強調した。