“5連戦”終え感じた「何も分からなかった」去年との違い 6月からは「第ニの故郷」で転戦開始です!【谷田侑里香“最高峰への道”】

2025年5月28日(水)12時15分 ALBA Net

ラスベガスでは日本人夫婦との散策も楽しんだようです。この光景のひとつひとつも、いい経験(写真:本人提供)

高校1年間と大学4年間を米国で過ごした谷田侑里香(たにだ・ゆりか)は、米女子下部にあたるエプソン・ツアーを主戦場とするプロゴルファーだ。昨シーズンは下部ポイントランキング52位でシードを獲得した。目指すは、長年夢見てきたLPGAツアー参戦。その姿を追う。




みなさん、こんにちは! 4月21日の全米女子オープン予選からはじまり、カリフォルニア、ラスベガス、アリゾナ、ユタを転戦する“実質5連戦”が終わりました。今はアメリカで拠点にしているフロリダに戻っていますが、自宅に帰ってきた時は、ホッとしました。

ツアーでの4連戦を振り返ると、最初の2試合はパターで苦しみ、スコアにつながらず苦しい時間を過ごしました。前回の連載でもお話させてもらいましたが、ラスベガスで気持ちが落ち込み、でもアリゾナで手応えと前向きな気持ちを得ることができました。そして(予選落ちだった)ユタでは新たな課題を持ち帰ることになった…振り返るなら、こんな1カ月だったのかなと思います。

ユタで感じた課題は、パーオン率に関してです。この大会でのパーオン率は66.6%(24/36)だったのですが、ここが少し低い。これまでも調子が崩れる時は、パーオン率に表れてきています。午前組で回り、風も初日のように吹き荒れているわけではなかった2日目は、バーディを5つ取りながら、ボギーを7つ叩くという内容で…。グリーンに乗せられなかったことが影響してしまいました。

どうしても連戦になると、スイングの修正や調整を試みはするのですが、いざ試合が始まるとそこにフォーカスすることが難しくなり、その結果、ズレも生じてしまいます。5週ぶりのオフは、まず基本に立ち返り練習を行い、それに加えて風の読みやマネジメントといった部分についてもしっかり考えながら過ごしていました。

ただ、この“連戦”というものとの向き合い方も、ツアー生活自体が初めての経験だった昨年とは少し異なる部分を感じています。長いようで終わると短く感じる連戦は、切り替えが大事。去年は試合でいっぱい、いっぱいでしたが、今年は友達もできて、コース以外も充実しています。

もちろん試合があることに変わりはないので、決して“余裕”があるわけではないのですが、ラスベガスではホストファミリーになっていただいた日本のご夫婦と街を散策することもできました。またユタの会場でも、しっかり話しをするのは初めてという選手2人から、『ザイオン国立公園に一緒に行かない?』と誘ってもらい、息抜きもできたんです。


去年は知り合いもいない、何も分からない…という状況で、コース外での楽しみまで考えることは、なかなかできませんでした。でも今年は遠征自体を楽しみ、コース内での向き合い方も含め充実させることができています。きっと今、私は貴重な経験をしているのだと思います。この生活をするうえでゴルフが第一ということに変わりはありません。ただ、これまでは見ることができなかった世界を覗くことも、今後の人生に役に立つことかもしれないと考えています。

6月はミシガンでの3連戦から始まります。ここは、大学時代を過ごした、私の“第ニの故郷”です。学生時代からお世話になっている方のお家に泊めていただけたり、すごく楽しみなことばかり。ゴルフは難しいし、結果も出さないといけない。でも特別な場所で、友人も来てくれるので、そこはしっかり楽しみたいとも思っています。その様子も、ぜひまたお伝えさせていただきますね。それではみなさん、引き続き、応援をよろしくお願いします!


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