大谷翔平、高々と両リーグ最速の20号…ロバーツ監督「完璧な当たりではなかったがどんどん伸びていった」
2025年5月28日(水)11時46分 読売新聞
ガーディアンズ戦の初回、タイムを要求する大谷翔平(27日)=AP
【クリーブランド(米オハイオ州)=帯津智昭】米大リーグは27日、各地で行われ、ドジャースの大谷はガーディアンズ戦に1番指名打者で出場し、3試合連続本塁打となる左越え20号2ランを放って3打数1安打2打点だった。両リーグ一番乗りの20号で、自身5年連続の到達。チームは9—5で勝った。オリオールズの菅野はカージナルス戦に先発し、5回1/3を8安打3失点で勝敗はつかなかった。試合は4—7で敗れた。
前日まで2試合連続で先頭打者本塁打を放っていた大谷は一回、見逃し三振に倒れた。自身初の3戦連続先頭弾はならなかったが、すぐに周囲を驚かせる一発を放った。
2—0で迎えた四回二死一塁の場面。先発右腕バイビーの初球、外角のカットボールを振り抜いた。打球は高く上がり、左翼手が落下点に入ろうと追いかけたが、なかなか落ちてこず、そのまま左翼フェンスをぎりぎり越えた。3戦連発で、両リーグ最速での20本塁打到達。二回二死三塁で迎えた直前の打席では、まだ試合序盤にもかかわらず、申告敬遠で勝負を避けられていた。相手から警戒された中で甘い球を逃さず、一振りで仕留めてみせた。
ロバーツ監督は「完璧な当たりではなかったが、球の回転が良かった。どんどん伸びていった」と振り返った。これで、5月は13本塁打。チーム55試合目での20号となり、2年連続のリーグ本塁打王を獲得した昨季を上回るシーズン58発のハイペースで、アーチを量産している。(帯津智昭)