“負けられない”ヒュンダイ勢、シェイクダウン1-2。勝田は10番手/WRC第5戦イタリア
2021年6月4日(金)12時15分 AUTOSPORT web

6月3日、WRC世界ラリー選手権第5戦イタリアのシェイクダウンが行われ、ティエリー・ヌービル(ヒュンダイi20クーペWRC)とオット・タナク(ヒュンダイi20クーペWRC)のヒュンダイ勢がワン・ツーでタイムシート上段を占めた。
前戦ポルトガルに続くグラベル(未舗装路)ラリー連戦の2戦目、戦いの舞台は地中海に浮かぶサルディニア島だ。好天に恵まれた3日は競技開始前に車両やセッティングの最終確認を行うシェイクダウンが実施された。
“ロイリ・ポルト・サン・パオロ”と呼ばれる全長2.89kmのステージで行われたこのテストセッションでは、ヌービルが最速タイムを記録。ベルギー人ドライバーは4度目の走行で1分50秒7をマークし、僚友のタナクを0.9秒引き離した。
第4戦ポルトガルでは首位を走りながらマシントラブルによって戦線離脱を余儀なくされたタナクはヌービルに次ぐ2番手タイム。そのヒュンダイ勢の後方3番手には1分51秒7を記録したテーム・スニネン(フォード・フィエスタWRC)がつけた。スニネンは第2戦アークティック・ラリー・フィンランド以来のWRCクラス復帰となるが、走り出しから好調さをアピールしている。
TOYOTA GAZOO Racing WRT勢では4番手につけたセバスチャン・オジエ(トヨタ・ヤリスWRC)が最上位に。これに大会3連覇を目指すダニ・ソルド(ヒュンダイi20クーペWRC)が続き、カッレ・ロバンペラ(トヨタ・ヤリスWRC)と前戦のウイナーであるエルフィン・エバンス(トヨタ・ヤリスWRC)が6番手、7番手となった。
ポルトガルでマシントラブルに見舞われたロバンペラ。彼はこの日もステアリングに問題を抱え最初の走行を逃すこととなった。しかし、サービスでステアリングラックとポンプが交換され無事にシェイクダウンに復帰。3度の走行を行い1分52秒4をマークしている。
そのロバンペラの後方、8番手はガス・グリーンスミス(フォード・フィエスタWRC)、9番手にピエール・ルイ・ルーベ(ヒュンダイi20クーペWRC)がつけ、TOYOTA GAZOO Racing WRCプログラムに参加する勝田貴元(トヨタ・ヤリスWRC)は10番手でシェイクダウンを終えた。
■2021年WRC第5戦イタリア シェイクダウン結果
Pos. | No. | Driver | Machine | Time |
---|---|---|---|---|
1 | 11 | T.ヌービル | ヒュンダイi20クーペWRC | 1’50.7 |
2 | 8 | O.タナク | ヒュンダイi20クーペWRC | 1’51.6 |
3 | 3 | T.スニネン | フォード・フィエスタWRC | 1’51.7 |
4 | 1 | S.オジエ | トヨタ・ヤリスWRC | 1’51.9 |
5 | 6 | D.ソルド | ヒュンダイi20クーペWRC | 1’52.3 |
6 | 33 | E.エバンス | トヨタ・ヤリスWRC | 1’52.4 |
7 | 69 | K.ロバンペラ | トヨタ・ヤリスWRC | 1’52.4 |
8 | 44 | G.グリーンスミス | フォード・フィエスタWRC | 1’52.8 |
9 | 7 | P-L.ルーベ | ヒュンダイi20クーペWRC | 1’55.0 |
10 | 18 | 勝田貴元 | トヨタ・ヤリスWRC | 1’55.2 |