本家レンジローバーの2024年モデル登場。パワートレインを刷新し“SVビスポークサービス”も導入

　社名変更で新たにJLRとして再スタートを切ったジャガー・ランドローバー傘下のブランドにあって、その屋台骨を支える本家『RANGE ROVER（レンジローバー）』が2024年モデルに刷新。パワートレインをアップグレードし、最大391種類のインテリア、230色のエクステリアカラーなど究極のパーソナライゼーションを実現する“SVビスポークサービス”も導入し、5月31日より受注開始となっている。

　ここ日本には2022年に上陸し、現行で5代目となる旗艦モデルが年次更新を受け、新たに2024年モデルとしてラインアップの見直しを実施すると同時に、搭載するパワートレインを大きく進化させている。

　まず電動化モデルとして導入された3.0リットル直列6気筒INGENIUMターボチャージドガソリンと105kWの電動モーターを組み合わせたPHEVモデルの最高出力を40PS向上させ、最高出力550PS（404.5kW）、最大トルク800Nmとなったアウトプットに合わせ、新たに“P550e”のグレード名称に変更。

　さらに4.4リットルV型8気筒ツインスクロールターボチャージドガソリン搭載モデルの“P530”にMHEV（マイルドハイブリッド）のテクノロジーを採用し、これですべてのパワートレインがハイブリッド化された。

　そして、こちらもMHEVの技術を採用する高性能版“SV”のV型8気筒ガソリンエンジンモデルも、最高出力を530PSから615PSにパワーアップさせ、その名称も“SV P615”とされている。

　その上で膨大な種類のカラー、テーマ、SV専用オプション、素材、ベニア、フィニッシャー、カスタマイズ、パーソナライゼーションなど、7つのステップを経て唯一無二のパーソナライゼーションを実現するSVビスポークサービスを新たに導入。

　インテリアは最大391種類、エクステリアは230色のSVビスポークペイントパレットに加えて“SV BESPOKE MATCH TO SAMPLEペイントサービス”でオリジナルカラーを作ることも可能となり、オーナーの意向に応える無限の選択肢が提供される。

■ディーゼル含む4系統のパワートレイン構成に。価格は1747万〜3171万円

　これに伴い、カタログモデルでもSVビスポーク・ステアリングホイール（ウッド＆レザー）を“AUTOBIOGRAPHY”と“SV”に標準装備し、PHEVの“SV P550e”では4ゾーン・クライメートコントロールを標準装備化するなど機能装備を強化。従来センターコンソールに配置していたスイッチ類をインフォテインメント“Pivi Pro”内に統合し、より洗練されたデザインを追求した。

　そのほか、乗り降りをよりスムーズにする電動ディプロイアブルサイドステップを全モデルに標準装備し、オフロードでも安心感に満ちたドライビングをアシストするアダプティブ・オフロード・クルーズコントロールを、3.0リットル直列6気筒INGENIUMターボチャージドディーゼル（300PS／650Nm）搭載のD300系を除いて標準装備とするなど、細部に渡る変更が実施されている。

　これでエンジンはD300、P550e、P530、そしてSV 615の全4機種の構成となり、4.4リッターモデルにはロングホイールベース（LWB）仕様も設定。各モデルごとにSE、HSE、AUTOBIOGRAPHYなどおなじみのグレードが用意され、価格は1747万〜3171万円（税込）となっている。

Land Roverウェブサイト：http://www.landrover.co.jp
ランドローバーコール（フリーダイヤル）：0120-18-5568