渥美心「走りは成長していると感じるが、リタイアはもどかしい」/EWCスパ24時間 決勝
2023年6月20日(火)19時19分 AUTOSPORT web
6月17〜18日、ベルギーのスパ・フランコルシャンで開催された2023FIM世界耐久選手権(EWC)第2戦スパ24時間耐久ロードレースで、渥美心を擁するOG MOTORSPORT WORLD ENDURANCE TEAMはリタイアに終わった。
今大会はロベルト・ロルフォがスタートライダーを務めて、渥美が2番目に走行を行ったがすぐにセーフティカーが導入されてペースを乱されてしまう。
「僕が走り始めてすぐにセーフティカーが出ました。前回のル・マンと同じような失敗(転倒)はしたくなかったので、チームからも慎重に走ればいいよと言われていたし、レース前半は本当に暑かったので、本当に落ち着いて走り、セーフティカーが解除された後もリスクを負わずに徐々にペースを上げました」
「その後にカミーユ(・ヘデリン)にバトンを渡したら、彼が多分オイル乗って転倒して、激しくバイクが壊れちゃったので、1時間45分ぐらい修復して、メカニックのおかげで何とかバイクもしっかりと直りました」
レースを続けられることになったが「チーム的には上位も狙えないし、そこから続けるのかどうかみたいな話もしていた」という。そして渥美の2度目の走行でもセーフティカーランとなる。
「2回目の走行もすぐにまたセーフティカーが出て、しっかり慎重に走りました。順位は前とは10周以上離れていたので、走り切ってそのときにどうなるか見たかったですが、その後にカミーユがガス欠してマシンを押してピットまで戻ってくるのが大変だったりとか夜間に入ったぐらいにロビーが走ってる最中に白煙が出てエンジンが壊れました」
予選でチーム最速のタイムを記録した渥美の走行でセーフティカー、そして転倒やガス欠、エンジンブローなどトラブルを多く抱えてリタイアすることになってしまった。
「10時間ぐらいの間にまた今回もいろんなことがあり、リタイアすることになってしまいました。1周の走り自体は本当に成長していると感じますが、24時間フルでレースを走ってみないことには、自分がどれだけできるようになったか確認できなかったので、ル・マンと合わせてもどかしいなと。去年スパで表彰台に上ってから24時間を走りきれていないし、次にまた全然違う環境で鈴鹿8耐があるので、しっかりとそれに切り替えて表彰台に向けて頑張りたいと思います」
渥美は鈴鹿8耐では昨年4位に入ったS-PULSE DREAM RACING・ITECから参戦する。最終戦ボルドール24時間に向けても彼が持っている力を発揮できることを願いたい。