大谷翔平のトレード放出を推奨! 元MLBスターがエンゼルスの現状に嘆き「後退しているのは明らかだ」
2023年7月7日(金)16時0分 ココカラネクスト

トレード市場が活況を呈していくメジャーリーグ。そのなかで大谷の存在感も増している。(C)Getty Images
白熱の戦いが続くレギュラーシーズンも折り返しを迎えたメジャーリーグ。各チームの状況が日々刻刻と変化するなかで、約1か月後にデッドライン(8月1日)を迎えるトレード市場もせわしなくなっている。
数多の選手たちが話題となるなかで、小さくない脚光を浴びているのが、大谷翔平(エンゼルス)だ。今シーズン終了後にFA(フリーエージェント)となる二刀流戦士だけに電撃トレードに踏み切るのではないかという憶測は絶えず報じられている。
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もっとも、エンゼルスにとって大谷は絶対的な主軸だ。マイク・トラウトが4日に左手有鈎骨の骨折が判明し、長期離脱を余儀なくされたいま、29歳の日本人を除いてチームを牽引できる存在はいない。
とはいえ、チーム状況は芳しくない。ワイルドカード争いでもプレーオフ出場圏内から2.5ゲームも差をつけられている。この現状を考えれば、エンゼルスが大谷をトレードに出し、トッププロスペクトを複数枚獲得する可能性も捨てきれない。
すでに現地識者の間でもさまざまな可能性が論じられている。そうしたなかで、「次に進むべき時が来たんじゃないかなって思うよ。最悪なチームと言いたいわけじゃないけど、後退しているのは明らかだ」とトレードを強く訴えたのは、かつてレッズやメッツなどで活躍したトッド・フレイジャー氏だ。
元メジャーリーガーたちがホストとなっている米人気ポッドキャスト番組『Foul Territory』に出演したフレイジャー氏は、「オオタニをトレードする時が来たんだ。見返りを求めてね。もしも、プレーオフに出られなかったら、彼がチームに戻ってこないことは分かっている」と断言。別のゲストから「でも、エンゼルスはオオタニでめちゃくちゃに稼いでいるから放出はないんじゃないか? 出したら球団のイメージは大きく下がるよ」と問われると、こう切り返している。
「お金についての指摘は理解できるよ。誰にとってもお金は大事な要素さ。だとしても、トレードして利益を得るべきだと思うんだ。だって、オオタニがFAになってエンゼルスに戻る確率が低いのは明らかじゃないか。でも、トレードに出せば、若いタレントを複数獲得できるかもしれないうえに、即戦力も獲得できるかもしれない」
大谷が稀有な価値を持っているからこそ、トレードで新たな可能性を模索するべきと訴えるフレイジャー氏。はたして、苦境にあるエンゼルスはいかなる決断をするのか。ここから1か月の動向は興味深く見守りたい。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]