NAKAJIMAの勢い止まらず。大湯都史樹が初ポールポジションを獲得【SF第8戦予選レポート】

2022年8月21日(日)10時58分 AUTOSPORT web

 8月21日(日)、2022年の全日本スーパーフォーミュラ選手権第8戦公式予選が栃木県のモビリティリゾートもてぎで行われ、大湯都史樹(TCS NAKAJIMA RACING)がスーパーフォーミュラで自身初となるポールポジションを獲得。前日の山本尚貴に続きTCS NAKAJIMA RACINGが予選最速タイムを記録した。サッシャ・フェネストラズ(KONDO RACING)が2戦連続で2番手に続き、3番手にはランキングリーダーの野尻智紀(TEAM MUGEN)が入っている。


 第7戦が行われた前日に続いて上空を雲に覆われたモビリティリゾートもてぎは、前夜まで雨が降り続いていた影響で路面はややダスティな状況。気温27度、路面温度32度というコンディションで9時15分から予選Q1A組のセッションがスタートした。


 この組には、笹原右京(TEAM MUGEN)、フェネストラズ、関口雄飛(carenex TEAM IMPUL)、牧野任祐(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)、ジュリアーノ・アレジ(Kuo VANTELIN TEAM TOM’S)、山本、阪口晴南(P.MU/CERUMO・INGING)、松下信治(B-Max Racing Team)、松下信治(B-Max Racing Team)、国本雄資(KCMG)、大嶋和也(docomo business ROOKIE)が出走。


 セッション開始と同時に、大嶋と山本を除く9台がチェックラップに向かったが、笹原がヘアピンコーナーでブレーキをロックアップさせてしまい、そのままコースアウト。グラベルにつかまってしまった。これによりセッションは赤旗中断に。赤旗原因車両で自力でのコース復帰が叶わなかった笹原は、ここで予選終了。前日はセッション終了時刻に間に合わず無念の結果となった笹原だが、2戦連続で悔しさの残る予選となった。


 残り時間6分25秒でセッション再開。早々にコースインしたのはフェネストラズだったが、ほかの車両に対して約1周早いタイミングだったためか、ウォームアップラップのマシンをかき分けながらのアタックに。それでも1分31秒658のタイムをマークし、これがセッションのターゲットタイムとなる。


 フェネストラズから距離をあけてコースインした山本はクリアラップでアタック。フェネストラズより0.7秒速い1分30秒978をたたき出しタイミングモニターのトップに躍り出た。続いて続々とマシンがコントロールラインを駆け抜けていき、牧野、関口がフェネストラズを上回りQ2進出を決めていく。暫定5番手まで下がってしまったフェネストラズは、2周アタックでわずかにタイム更新。結果、5番手を死守してQ2へコマを進めることに。6番手には佐藤が入り、ここまでがQ1を突破した。阪口、国本、アレジ、大嶋、そして笹原がQ1敗退となった。

2022スーパーフォーミュラ第7戦&第8戦もてぎ 笹原右京(TEAM MUGEN)


 Q1B組は、野尻、山下健太(KONDO RACING)、平川亮(carenex TEAM IMPUL)、大津弘樹(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)、宮田莉朋(Kuo VANTELIN TEAM TOM’S)、大湯都史樹(TCS NAKAJIMA RACING)、坪井翔(P.MU/CERUMO・INGING)、三宅淳詞(TEAM GOH)、小林可夢偉(KCMG)、福住仁嶺(ThreeBond Drago CORSE)というラインアップ。


 KONDO RACINGはこのセッションでも一番にコースインしたが、山下は他車に引っかかることなくアタック。まずは1分30秒895でトップに立ったが、続いてアタックした大湯が1分30秒628で上回り逆転。野尻は2人に追いつけず3番手にとどまった。


 前日まさかのQ1敗退を喫した平川は、1分31秒054で5番手とぎりぎりの位置につけ、残り2台のアタック結果を待つ形に。福住が1分31秒074で平川の下にとどまり、最後に小林に逆転を許したものの、Q2進出の最後のイスを守り切り、6番手でQ1突破に成功した。福住、坪井、大津、宮田の4人がここで予選終了となった。


■Q2ではTEAM IMPULの2台が最後にアタックへ


 7分で争われるQ2は、約1分半が経過したところで続々と車両がコースへと向かっていった。55号車を先頭に、TCS NAKAJIMA RACINGの2台、野尻、山下と続いてアタックに入る。第7戦予選でチームメイトに敗れた大湯は、セクター1から抜群の速さを見せ、セクター2、3と全体ベストタイムをつなげ、1分30秒313をマーク。先にアタックを終えていた三宅のタイムを上回りトップに浮上した。


 山本がそれに続いたが、野尻が1分30秒497で山本をかわして2番手浮上、さらに山下、牧野と続いていく。さらに、ランキング争いを考えると野尻よりも前の位置を確保したいフェネストラズが、0.035秒野尻を上回って2番手に浮上する。最後にピットを出たcarenex TEAM IMPULの2台は、0.001秒差で平川が6番手、関口が7番手となった。


 これで、大湯のポールポジション獲得が決定。2020年にスーパーフォーミュラデビューし、デビューイヤーで初優勝は遂げていたものの、今回が初ポールポジションとなる。野尻を先行してフロントロウを獲得したフェネストラズは、予選ポイント2ポイントを加算し、1ポイント加算の野尻に対してわずかにポイント差を詰める形になった。


 37周で争われる第8戦決勝レースは、このあと14時30分にスタートの予定となっている。

2022スーパーフォーミュラ第7戦&第8戦もてぎ サッシャ・フェネストラズ(KONDO RACING)
2022スーパーフォーミュラ第7戦&第8戦もてぎ 野尻智紀(TEAM MUGEN)

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