大谷翔平の歴史的シーンを演出した“異例の違反取り消し” 球審と敵投手の粋な行動に集まる称賛「素晴らしい瞬間だ」

2024年9月21日(土)5時0分 ココカラネクスト

敵地にもかかわらず大歓声を浴びた大谷。(C)Getty Images

 歴史的な瞬間を目の当たりにした球審の行動は、まさに“粋”だった。

 話題となったのは、現地時間9月19日にドジャースが敵地に乗り込んだマーリンズ戦での一幕。ビジターチームの「1番・DH」で先発出場した大谷が7回2死三塁の局面で迎えた第5打席にシーズン50号となる一発を放った直後だった。

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 左翼席にボールが着弾した瞬間に球場は熱狂の坩堝と化した。無理もない。この一発で大谷はメジャーリーグ史上初となる「シーズン50本塁打・50盗塁」の金字塔を樹立したからである。ホームのファンも歴史的な大記録にはスタンディングオベーションで称えるしかなかった。

 そして、ベースを一周した大谷がベンチに戻ってからも歓声はしばらく鳴り止まず。周囲に促された背番号17はヘルメットを取ってスタンドに一礼。万雷の拍手と異例のMVPコールに応えた。

 そんなエモーショナルな光景を生んだのが、球審のダン・アイアソーニャ氏でもあった。実はこの時、マウンドにいたマイケル・バウマンは、大谷が声援に応えるために投球開始を意図的に遅らせ、試合を止めていた。だが、対峙していた打席のケビン・キーマイアーに対するピッチクロックのカウントダウンが迫り、既定の15秒をオーバーしてしまっていた。

 本来なら制限時間内に投球できず1ボールが与えられる場面だ。しかし、アイアソーニャ氏はピッチクロック違反をすぐさま取り消し。ファンに応えた大谷の振る舞いを演出したバウマンの判断をくみ取り、“無罪放免”としたのである。

 この異例でもある粋な行動には米記者も感嘆。ドジャースの地元紙『Los Angeles Times』のジャック・ハリス記者は自身のXで「素晴らしい瞬間だ。オオタニにカーテンコールに応える時間が与えられた。ピッチクロック違反を直ちに取り消した審判の判断は懸命だ」と称賛している。

 何もかもが異例だった大谷の51-51達成。敵チームや球審までもが演出した歴史的な瞬間は多くの人々の記憶に焼き付くはずだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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