WTCR鈴鹿:レース1でクラッシュしたプリオールとキャツバーグが舌戦。互いを批判

2019年10月26日(土)23時39分 AUTOSPORT web

 10月26日、三重県の鈴鹿サーキットで開催されたWTCR世界ツーリングカーカップ第8ラウンド『JVCケンウッド・レース・オブ・ジャパン』の決勝レース1。終盤の22周目、1コーナーで激しくクラッシュしたアンディ・プリオール(リンク&コー03 TCR)は、クラッシュの原因となった接触した相手のニッキー・キャツバーグ(ヒュンダイi30N TCR)を激しく批判。キャツバーグもプリオールを批判している。


 エステバン・グエリエリ(ホンダ・シビック・タイプR TCR)が優勝を飾ったこの日のレース1では、プリオールは富田竜一郎(アウディRS3 LMS)やキャツバーグらと争いながら13番手を走っていたが、22周目の1コーナーでキャツバーグにリヤからプッシュされ、イン側のダートに飛び出すと、アウト側のタイヤバリアに激しくクラッシュした。


 マシンを下りたプリオールは、マーシャルの制止にも関わらず、グラベルを歩行。翌周1コーナーに差しかかったキャツバーグに対して中指を立て、さらにコース横断後にピットレーンに戻ると、WTCRのオフィシャル映像に対し、頭の横で指を回転させ、親指を下げるなど、興奮醒めやらぬ様子でキャツバーグへの怒りをあらわにした。


 レース後、WTCR公式サイトは、両者のコメントを掲載した。「僕はアンディ・プリオールのうしろにいたけれど、ずっとペースが良くて、彼をオーバーテイクしようと明白な動きをみせたんだ」と語るのはキャツバーグ。


「でも彼は、1コーナーに向けて予想外のクレイジーな動きをしたんだ。彼はブレーキングしながら進路を変え、しかも明らかに早いブレーキだった。正直、僕が彼をプッシュしたように見えるかもしれないけれど、そんなことを望むドライバーはいないよ」


「彼がバリアにクラッシュしてしまったのは本当に残念だ。特にアンディはね。彼と僕は良い関係にあり、彼が怒る理由も理解できる。でも結局のところ、本当に彼のミスだと思っているんだ。もちろん、レースの裁定に対し自分たちを守らなければならないし、どうなるかは待たなければならないけど、僕の意見では、彼がやったことは意図的だと思う」


「どう言うべきか分からないし、予想外のことだったけれど、レースディレクターがいい結論に達することを願っているよ」


 一方、大きなクラッシュに見舞われたプリオールは「(ノルベルト)ミケリスと順位を入れ替えてきたのは明らかに意図的だと思っているし、それから僕はコースから押し出されたんだ。僕の人生のなかでも最も非スポーツ的な行為だ」と憤った。


「彼は自分のクルマをわざと武器として利用したんだよ。非常に危険だ。ファクトリードライバーとして、将来の若いドライバーの手本としてあのような行為を断じてするべきじゃない」


「もし僕がクラッシュして、マーシャルが死亡してしまったり、自身が傷ついたり、(アウト側にいた)ヤン(エルラシェール)に当たったら、どうなるか分かるだろう」


「速やかに、シーズンの残りのラウンドで彼を出場停止にするべきだと思うね」


 接触が多いWTCRではあるが、レース後ここまでの“舌戦”が展開されることも珍しい。ふたりの関係はどうなるのだろうか……?


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