鈴木誠也、トレード放出報道で獲得待望論が噴出 再評価される年27億円の“高コスパ”「ベリンジャーの方がはるかに痛手は少ない」
2024年12月9日(月)7時0分 ココカラネクスト

持ち前のポテンシャルで声価を高めている鈴木。(C)Getty Images
ありとあらゆる動きが活発化している米球界の移籍市場。各球団の目論見が錯そうする中で日本人選手たちの動静にも小さくない影響が出始めている。
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現地時間12月6日には、鈴木誠也(カブス)に関するニュースも話題となった。米紙『New York Post』のジョエル・シャーマン記者が関係者の話として「カブスはコディ・ベリンジャー、もしくはセイヤ・スズキをトレードで放出し、浮いた資金を違うところに使うつもりだ」と報じた。
24年にポストシーズン進出を逃し、本格的な再建期に入ったカブス。それだけに高年俸の選手をトレードに出し、年俸総額の削減を図ろうと言うのは一種の常とう手段ではある。22年に5年総額8500万ドル(約100億3000万円=当時のレート)の大型契約を締結していた鈴木も2年総額3600万ドル(約55億4000万円)の契約を残しており、「緊縮」の対象になる可能性が論じられるのは必然だ。
カブスとの契約に全球団へのトレード拒否条項を盛り込んでいる鈴木が売り手市場に出るかは不透明ではある。しかしながら、彼がトレードを受け入れるのであれば、人気銘柄となるのは間違いない。24年は守備面でやや不安を残したが、打率.283、21本塁打、OPS.848とチームトップクラスの打棒を見せつけた。
実際、トレードの可能性が報じられるやいなや、鈴木の名前は米メディアでしきりに論じられるようになった。オリオールズの専門サイト『Birds Watcher』は「セイヤ・スズキの獲得は真剣に検討すべき」と進言。「もしも、トレード拒否権を持つスズキが移籍に前向きであるなら交渉すべきだ。今後2年間、1シーズンあたり1800万ドル(約27億円)の支払いが必要になるが、彼の打撃面での成果を考えると、これは素晴らしい価格だ」とコストパフォーマンスの高さを論じた。
一方でカブス側からは「引き留めに全力を傾けるべき」という意見も飛ぶ。米老舗誌『Sports Illustrated』は「スズキがトレードされるのは、ファンにとっては間違いなく推せない動きだろう。なぜなら、彼はシカゴで最も生産的で一貫性のある攻撃的な選手であるからだ」と、やはり打力を強調。「たとえチームが彼の給与を負担しなければならない可能性は高いとしても、ベリンジャーを手放す方がはるかに痛手は少ないだろう」とも見解を綴っている。
突如として浮かび上がった鈴木のトレード放出の可能性。最終的な決定権を持つ本人がどのような決断を下すかは大いに興味深いところだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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