“幻”となったトレードが発覚 レッドソックスがマリナーズに持ち掛けた吉田正尚の譲渡案「含めなければ、乗り気にはなれない」

2024年12月27日(金)17時0分 ココカラネクスト

レッドソックスで2年を過ごした吉田。(C)Getty Images

 果たして、来季の活躍の場はどこになるのか。レッドソックスの吉田正尚の動静が関心を集め続けている。

 現在31歳の吉田は、レッドソックスとの5年総額9000万ドル(約110億円)で大型契約下にある。過去2年でのMLB通算成績は打率.285、25本塁打、128打点、出塁率.343、OPS.764とまずまずだが、オリックス時代のような打棒を発揮しきれたかと言えば、そうではない。1年1500万ドル(約21億円)という決して安くはない年俸を考えると物足りない成績に終わったと言える。

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 レッドソックスでの現状もふまえ、今オフにトレードで出される可能性は現地メディアで論じられ続けている。現地時間12月26日には、「幻」となった交渉が伝えられた。MLB公式サイトのマーク・フェインサンド記者のリポートによれば、レッドソックスはマリナーズの怪腕ルイス・カスティーヨとのトレードに吉田を含めようとしたという。

 当初、チーム総年俸の減額を目論んだマリナーズは、24歳の若手内野手トリストン・カサスとの1対1のトレードを逆オファー。これに対してレッドソックス側は、3年5580万ドルの契約を残す吉田を含めなければ、「トレードに乗り気にはなれない」と返答。交渉は暗礁に乗り上げる形となった。

 その後、レッドソックスはFA市場に目を向け、ドジャースから出ていたウォーカー・ビューラーを1年2105万ドル(約33億円)で獲得。懸案事項となっている吉田の契約に対する答えは先延ばし状態のままとなった。

 マリナーズとの交渉内容からも、レッドソックスが高年俸である吉田の放出に動いているのは明らかだ。今後もその動きは続いていくと見られているだけに、31歳のスラッガーの去就から目が離せない。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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