「鮮烈な復帰を果たした」吉田正尚の2安打2打点にMLB公式も注目 指揮官も「楽しみで仕方がない」とご満悦
2025年3月5日(水)5時50分 ココカラネクスト

吉田の“復活”に期待が高まる(C)Getty Images
メジャー3シーズン目を迎えるレッドソックスの吉田正尚が、オープン戦初戦で確かな結果を残した。現地時間3月2日(日本時間3日)のメッツ戦で、3打数2安打2打点をマーク。2本の安打がいずれも適時打となるなど、勝負強さもみせつけている。
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この日は「5番・指名打者」でスタメンに名を連ねた吉田。昨季も守備のプレー機会はほとんど無く、今季もその起用法が注目を集めている。昨年秋には右肩の手術を受け、オフにはトレードの噂も絶えなかったことからも、チーム内での立ち位置も明確ではないまま、3シーズン目のスプリングトレーニングを迎えていた。
だが、今季最初の実戦でいきなりマルチ安打を記録、自身の最大の特徴であるバッティングで健在ぶりを証明している。そして、この日のパフォーマンスはメジャー公式サイト『MLB.com』でもレポート。「ヨシダの好調なスプリングデビューが、レッドソックスのロースター争いに新たな展開をもたらす」などと報じた。
同メディアは、吉田が記録した2安打2打点の好成績を伝えるとともに、「日曜日のスプリングトレーニング初戦で打席に立てばまだ価値を発揮できることを改めて証明した」と称賛。さらに「キャンプ序盤は右肩の関節唇損傷からのリハビリのため出遅れていたが、この試合では鮮烈な復帰を果たした」と印象を綴っている。
また、吉田の昨季までの苦難にも触れており、「右肩の関節唇の痛みは2023年のルーキーイヤーの9月から始まり、昨シーズンはDHとしてのみ起用されたが、その間もシーズンを通して痛みに耐えながらプレーを続けた」とメジャーでの足跡を振り返っている。
その上で、今季も指揮官からの吉田への期待も大きいとして、「左翼かDHか、あるいはその併用か、ヨシダの起用法はまだ流動的だが、アレックス・コーラ監督は彼のバットを生かす場を見つけるつもりだ」と同メディアは指摘する。
加えて、コーラ監督による、「今度は健康なヨシダが戻ってくる。それが楽しみで仕方ないね。彼がまたストライクゾーンを支配し、強く打球を飛ばす姿を見られると思うよ。それは見ていて楽しいだろう」と語ったコメントも紹介している。
好調時の打撃を維持できれば、ふたたび背番号7はレッドソックス打線の核となるはずだ。そして指揮官の言葉の通り、万全のコンディションでの吉田のプレーは、多くのファンの注目を集めることも間違いないだろう。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]