ダイソー・セリア・キャンドゥ…大手100均ショップの「お餅調理グッズ」はどれが一番優秀? 実際に食べ比べてみた!

2023年1月1日(日)10時48分 食楽web


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●調査内容:100均一で販売されている餅調理グッズを調査。実際に比べてみてベストなアイテムを探してみる

 正月と言ったらやっぱり餅! 焼き餅、雑煮、あんころもちにきな粉餅など、正月感を一番感じるのはやっぱり餅です。正月を過ぎても何だかんだ冬の間は食べているな〜、ってのが餅ですよね。

 そして、餅の調理、どうしていますか? 網で焼く? 水張ってレンチン? 各家庭によって調理法がありますが、できるだけ手間いらずで作りたいと思いますよね。そんな時に便利なのが、100均で販売されているお餅調理のアイテム。ですが、正直どれが一番優秀なの? そこで今回は、100均で販売されているお餅調理グッズで、どれが一番いいか実験します!

ダイソー・セリア・キャンドゥで見つけた4種類で検証


上の2つは『ダイソー』、左下は『セリア』、右下は『キャンドゥ』で購入

 揃えたのはこの4つ。いずれも110円、『ダイソー』の2つは穴の空いたプレート状態で、『キャンドゥ』で買ったのは目玉焼きも作れる多目的アイテム、そして『セリア』で買ったのは水を入れて使う持ち手付きのものです。

 たとえ110円、でも買ってよかった〜になるのか、それとも1回使ってもういいや〜になるのか。100均だからこそのお手軽感と、調理グッズとしての評価、そこは正直に公表させていただきます。

どちらも優秀『ダイソー』の「ふっくらおもち」と「お餅トレー」


『ダイソー』で購入した2種。形の違い、穴の違いでどう変わるのか?

 まずは「ふっくらおもち」から検証。使い方は餅をプレートの上に置き、500wのレンジなら40〜50秒、600wなら30〜40秒チンするだけ。

 そして、すべてのアイテムに言えることですが、あくまでこの数字は目安。基本的にはレンジの前で目視して、ほどよきタイミングで出すのがおすすめです。ちょっとやりすぎると、膨らみ過ぎて形が崩壊する恐れがあります。

おろし金っぽい穴がいい? モチモチ感NO.1「ふっくらおもち」


30秒一気に加熱し、その後10秒加熱。ブワッと膨らんで一気にプシューっとなった

 レンジで目視しながら、30秒加熱して変化がなかったので、追加で10秒加熱。真ん中から一気に膨らんだので、40秒で取り出したら、撮影する前に一気に空気が抜けてこんな感じに。


ふにゃふにゃだけれど、割と剥がれやすい。おそらくプレートのプチプチがいいんだと思う

 実際に箸で持ち上げてみると、おそらくプレートのプチプチが程よく空間を作るのか、意外と剥がしやすい。ただ、形としてはもう角餅の四角は保たれていない、ふにゃふにゃ状態となりました。

 長所は4つの中で最も膨らんだこともあり、ふっくらとした食感。そして短所は、若干プレートにくっつくところぐらい? そしていちばん膨らんだ分、いちばん縮んだ印象です。

●長所
・ふっくらとした食感
・プレートに乗せるだけの超お手軽さ

●短所
・膨らんだ分、レンジから出した途端に一気にしぼんでしまう
・若干プレートにくっつく

「お餅トレー」は四角をキープ。ちゃんと中まで加熱されている!


こっちは40秒加熱し、さらに10秒加熱してこの状態。穴の大きさによってここまで違うってこと?

 続いて『ダイソー』の「お餅トレー」。こっちは穴が小さくて細かいトレーになっています。表面にプチプチした突起みたいなものはありません。最初に餅を水に潜らせてから、レンジで40秒+10秒チンしたのがこの状態です。


トレーからの離れやすさはこっちの方が上。スルッととれた

 箸で持ち上げてみると、「ふっくらおもち」に比べこっちの方がスルッと取れます。袋に書いてあった「くっつきにくいよ〜」は本当だった! こっちは、一度水にくぐらせたからか、膨らみ控えめだけれど形がキープされています。

 ただ、モチモチ感というか、伸びの良さはさっきの方が上。ふっくらともちもちの間ぐらい? といった感じです。

●長所
・もちもち感が抜群
・形をある程度キープ

●短所
・水に濡らすのだけがほんのちょっとだけ一手間

多機能性はNo.1なんだけれど…『キャンドゥ』の「レンジで目玉焼き」


購入時、『キャンドゥ』で唯一あったのがこれ。一つで三役のうちの一つが餅、なんだけれど

『キャンドゥ』で購入したのは、目玉焼き、餅、かき揚げの下準備に使えるという「レンジで目玉焼き」。受け皿とフタがセットになっています。他社のアイテムに比べ、使用用途が多岐にわたるので、優秀ならかなり便利な商品かも。使い方は、レンジで30〜40秒チンするだけ。蓋をせずにそのまま加熱します。


餅の底面がトレーの形に沿って丸くなっちゃっている。完全にくっつき、持ち上げるのが大変に

 レンジから出して、箸で持ち上げてみると、前の2つと比べてくっつき感が半端ない。トレーに筋が入っているけれど、あまり意味をなしていない状態です。改めて取説を読んでみると、ふっくら仕上がらない場合は少量の水を入れ加熱してください、って書いてありました。いや、ふっくら仕上がっているけれど、がっちりくっついちゃっています。水にくぐらせずにチンしてもふっくら仕上がるけれど、器から取り出すことを考えれば、水にくぐらせた方が良かったのかも。

 食感は、表面と器に面していた部分で違う。表面は少しだけ固め、器にくっついていたところはもちもち、といった感じです。洗う時も4つの中で一番餅がこびりつく結果に。ですが、目玉焼きや、かき揚げなど、多目的なことを考えたらこういうことなのかも? ただ、目玉焼きも一応試しに作ってみたら、白身が若干レンジ内で飛び散ってた。正直、微妙です。

●長所
・多機能
・のせてチンするだけ

●短所
・器にくっつくので洗う時に手間がかかる

一番形が綺麗でさらにモチモチ感も抜群!『セリア』の「もちレンジ」


ざっくりとした網の蓋付き、大きめの計量スプーン、みたいな感じ?

 最後は『セリア』で購入した「もちレンジ」。これはお餅と水を入れてレンチンするもので、蓋をせずに水と餅で約1分。その後付属の蓋をつけて湯切りをすればオッケー、というものです。


付属の蓋をつけて湯切り。しっとり感NO.1。ぷくーっと膨らむとかではなく、しっとりもちもち

 レンジから出すと、膨らみはないけれど、しっとりほかほか。そして当たり前だけれど一番しっとりしていて、四角い形もしっかりキープされています。ちょっと水をくぐらせた餅と、ずっと水につかっていた餅、なるほど違う!

 蓋を被せて湯切りした後の餅は、形はキープされているけれどくたっとした感じ。なめらか餅が好みの人には良さそうです。当然ですが、容器に餅がくっつかない。スルッと移動できます。


湯切りしても水分たっぷり。とろ〜んとしている

 湯切りして、お餅を箸で取り出しつつ確認すると、やはり他の3つに比べかなり水気が多いです。なので、海苔と醤油の磯辺焼きなどの食感や風味を活かした食べ方ではなく、きなこやあんこ、雑煮や鍋向け用の餅グッズだと思われます。

 食べた感じはとにかくしっとり、なめらかトロトロ。これまでの3種とは全く違う味わいです。

●長所
・一番しっとりトロトロ
・入れ物から剥がれやすいので移しやすい

●短所
・磯辺焼きにはおそらく不向き
・レンジ時間が他のほぼ1.2〜1.5倍
・水切りの一手間がかかる

検証結果


それぞれレンチンした後の形を見るだけでも全然違う。「もちレンジ」は加熱方法も違うので、一緒に比べたらだめなのかも!?(食楽web)

 検証結果。レンチンでこれらを使って餅を加熱したところ、確かにモチモチ、フワフワ、トロトロとなり、フライパンで〜、網で焼いて〜、より断然便利に感じました。ただ、焼き餅のおこげが大好きな人にとっては、当然ですが焦げとかカリッと感は作れないので、香ばしい風味やカリッと感が必要な場合は網などで焼いてください。

 筆者の個人的な感想としては、膨らみの良さ、モチモチ感は『ダイソー』の「ふっくらおもち」。洗いやすさは、『ダイソー』の「お餅トレー」、『キャンドゥ』の「レンジで目玉焼き」は、くっつきが一番すごいけれど、目玉焼きなどの他の用途があるのでやむなし? 『セリア』の「もちレンジ」は、しっとり系餅料理に最適となります。

 ということで結論。100均の餅グッズを使ったら、確かに簡単に餅がふっくら仕上がり便利! でもレンジでずっと見ていないといけないなど欠点もあり。おやつ用とか、一人暮らしの人向けにはとってもいいアイテムでした!

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