船で旅する瀬戸内海の隠れ宿「ホテル清風館」海と一体化した露天風呂、湯上りは名物カクテルを

2025年2月21日(金)8時0分 JBpress

文=のかたあきこ 写真=木下清隆、ホテル清風館


船で旅する瀬戸内海の隠れ宿

 瀬戸内海のほぼ中央に位置する大崎上島(おおさきかみじま)に「ホテル清風館」はある。大崎上島へは、「安芸の小京都」と言われる竹原の港から船で渡る。島の南にある明治27年建立の中ノ鼻灯台すぐに宿は立つ。

 全55室がオーシャンビューである。ロビー、ラウンジ、バルコニー、レストラン、露天風呂からも、海と島々の眺望が満喫できる。客室は洋室・和室タイプがあり、トップの写真はデラックスツインの「陽光」。ラグジュアリーモダンの空間でゆっくり寛げる。

 2023年に露天風呂がリニューアルし、海との一体感が増した。泉質は塩化物泉。体がよく温まり、肌がすべすべになると好評だ。


湯上りの一杯は宿自慢の名物カクテルで

 夕食は天然鯛をはじめ、瀬戸内の食材を使う会席料理。料理にあう地酒も豊富に揃う。朝食は和洋バイキング。プランによって宴会場あるいは個室の食事会場が利用できる。また「風待ちレストラン」ではランチ営業を行なっているので、連泊や日帰り利用に便利だ。

 滞在中にぜひ立ち寄りたいのが、館内の「BARサファイア」(営業は20時頃〜不定休)。浴衣のままで訪れやすい雰囲気ながら、味わえるカクテルは超一級。理由は東京の名門ホテルに40年勤めた名バーテンダー・田村知行さんが、創作カクテルなどを提供しているからだ。田村さんは大島上島の美しさに惚れ込んで移住。キャリアを見込んで当ホテルのバーにスカウトされたという。

 オリジナルカクテル「フルムーン大崎」は、瀬戸内海に浮かぶ満月をイメージして作った一番人気のカクテル。カシスリキュールをベースにして暮れなずむ島の色を表現している。

 またオリジナルカクテル「瀬戸内ブルー」は、瀬戸内海の色をイメージして作られたカクテルでコンテストにも輝いている。こちらは竹原にある藤井酒造の日本酒「龍勢」をベースにし、島内の「岩﨑農園」のレモンや竹原の塩でアクセントを添える。島の柑橘を使うノンアルコールカクテルも用意。

 島内めぐりもぜひ。例えば宿から車で5分ほどにある木江(きのえ)港は、造船業が盛んで進水式が見られることもある。古くから潮待ち・風待ちの港として賑わったエリアで、木造屋敷が点在するノスタルジックな町並みを散策するのも楽しい。

筆者:のかた あきこ

JBpress

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