卵の価格高騰が進むなか550円という太っ腹すぎる「天津飯」を出し続けるチェーン店とは?

2023年3月25日(土)10時47分 食楽web


『れんげ食堂 Toshu』の「天津飯」 | 食楽web

●卵を使った料理がレストランから消えたり価格がアップする中、たった550円で最高の天津飯が味わえると噂の店に行ってきた。

 卵不足に卵の価格高騰…。スーパーで見かけても高くて気軽に手を伸ばしづらくなった卵。飲食店でも、卵サンド、チャーハン、オムライス、カルボナーラ、パンケーキなど卵を使ったメニューが次々と消えています。また、卵の量を減らしたり、値上げに踏み切る店なども続出。例えば大手中華チェーンの『バーミヤン』では「天津飯」や「天津チャーハン」を販売休止しています。

 そんな中、いまだに「天津飯」を550円というリーズナブルな価格で出しているお店があります。それが『れんげ食堂 Toshu』。オリジン弁当を手掛ける「オリジン東秀」の中華チェーン店です。


東京、千葉、神奈川に57軒もある中華チェーン店

 筆者はたまにこの『れんげ食堂』に行くのですが、いつも食べるのはラーメン・チャーハン・餃子がセットになった「東秀セット」(910円)。しかし先日、何気なくメニューを見たら、「天津飯」(550円)を発見。昨今の卵ロスの中、ちゃんとメニューに載っていて、しかも安い! ということで気になって、注文してみたら、これがめちゃくちゃ美味しかったので、その味の魅力をご紹介しましょう。

550円とは思えない天津飯の味わいとは?


『れんげ食堂』のメニュー

 注文はタッチパネル方式。メニューに載った天津飯のイメージ写真を見る限り、たっぷりと卵が使われているように見えます。しかし卵危機の状況下なので、もしかしたら実際に出てくる天津飯の卵は、ひょっとしたら薄っぺらでとろみ餡でごまかされている可能性もなきにしもあらず。

 しかし頼んでみないとわかりません。というわけで注文したのは「天津飯(ごはん少なめ)」495円(スープ付き)と、ついでに食べたかった半ラーメン330円。ちなみに周りのお客さんを見回してみても、天津飯のみならず、卵炒めやチャーハンなど、卵料理を堪能していました。なんか卵料理が普通にあるのがスゴいですね。

 注文して待つことしばし。配膳ロボットが筆者の席までツツーっとやってきました。トレイに載った「天津飯」は、こんもりした黄色い山。とろ〜りとした餡がたっぷりかかっていて、めちゃくちゃ美味しそう。


『れんげ食堂』では配膳ロボットが活躍中。注文したのは「天津飯(ごはん少なめ)」495円(スープ付き)と半ラーメン330円

 でも、まだまだ油断は禁物。 “山”を掘ってみないとわかりません。卓上に移し、れんげをずぶっと差し込んで、すくいあげてみると…。え? と思うほどすごい卵の量です。卵の重みか、自分の手が感動で震えているのか、レンゲがプルプルと揺れます! 


天津飯の卵部分を持ち上げてみると、ずっしり!

 あくまでも推測ですが、卵3個以上は使っている気がします。というのも、筆者が家で厚焼き卵を作る際に使う卵は3個なのですが、それを優に上回る量だからです。しかも、半熟のとろっとろ&ふわっふわ。そこにたっぷりの餡がかかっています。


卵たっぷりなうえ、味わいも最高です

 いざ口にしてみると、中華ダシが効いた醤油味が口内に広がります。酸味はほぼなく、ほんのり甘い。これがトロリとした卵に絡まり、まろやかなコクを演出していて、間違いない美味しさ! 卵と餡がなめらかで口当たりがよく、粒立ちよいご飯と混ざり合わって、舌の上でつるんと消えていく…。もはや飲みもののように胃の中に消えていきます。

 あまりにも卵あんかけの量が多いので、別に頼んだ半ラーメンの上にも卵をトッピングして、勝手に卵あんかけラーメンにしてしまったほど。

卵不足・高騰時代に天津飯を食べたいなら最高の店


半ラーメンに卵あんかけを投入して食べても美味しい(食楽web)

 というわけで、卵危機にもかかわらず、卵をたっぷり使っているのに550円と実に太っ腹な『れんげ食堂』の「天津飯」。最高のひと言です。

 今、さまざまな食材の物価が高騰していて、外食するたびに、「高くなったな〜」と思うことがしばしばありますが、ここ『れんげ食堂』は量を維持したまま良心的な価格を維持していて、もはや脱帽レベル。ぜひ行ってみてください!

(撮影・文◎土原亜子)

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