“未来のすし”を万博で体験 スシローがサステナブル店舗を限定オープン
2025年4月8日(火)19時3分 マイナビニュース
あきんどスシローは、4月13日より、サステナブルな水産資源に関する取り組みについて食事を楽しみながら学べる「スシロー未来型万博店」を大阪・関西万博会場内の「静けさの森ゾーン」にオープンする。
当店では店舗限定のメニューや、デジローの万博限定コンテンツ、「UNI CATCH GAME(ウニキャッチゲーム)」を楽しめる。
この店舗では、サステナブルな水産資源に向けた課題やそれを解決する先端技術などにおすしや店舗体験を通じて触れ、楽しく学びながら美味しく味わえる機会を提供する。
この店舗の特徴を紹介する。
1つ目は、水産物は養殖100%※1、未来にまでつづく、サステナブルなすしをはじめとした、さまざまな方が楽しめるメニュー。
※1養殖には、のりやわかめなどの無給餌養殖、稚貝をまいて自然環境で生育した水産物を含む。なお、調味料などに使用される原材料は含まない。
海の再生に貢献できる「陸上育ちの磯まもりウニ包み」をはじめとし、産学連携で研究された沖縄の高級魚「陸上育ちの琉大ミーバイ塩〆」、地下海水を使用し養殖した「陸上育ちの〆サバ」、あっさりとした味わいの「陸上育ちのビカーラうなぎ」、しっとりとした上質な脂のうまみが特長で、完全養殖で育てた「秘蔵っこ尾鷲のしまあじ」など、環境や天然資源に配慮した養殖方法で育てられた商品9品を会期を通して用意する。
養殖は、餌や育った環境のトレーサビリティが取れることで、美味しく安心して食べられる。
甘みと深いうまみを楽しめる、海の保全につながるサステナブルなおすし。
地球温暖化などによる環境の変化で海藻が減少する地域のウニは、十分な栄養を摂れず痩せ細ってしまう。その痩せたウニがわずかに残った海藻を食べ尽くし、魚の生息地を奪う「磯焼け」が社会問題となっている。
ウニ畜養ベンチャー「ウニノミクス社」は、磯焼け地域に生息する痩せたウニを買い取り、独自の陸上畜養技術で、身入りがよく美味しいウニへと育てている。当店ではそのウニを使用したおすしを提供する。
さまざまな背景を持っている人にもおすしを楽しんでもらうために全商品をノーポーク・ノーラード※2で提供する。
豚骨不使用の“豚骨風ラーメン”や植物性由来の材料で作ったプラントベースのおすしなど、みんなで食事を楽しめるメニューを用意している。
※2 二次原料までの確認となる。
F&LCのグループブランドの代表的なおすしである「杉玉」の「飲めるサーモン」、「京樽」の「京樽姫茶きん鮨」、北米ボストンの「酒林」の人気メニューも当店限定で食べられる。
※3 各ブランドが監修した、スシロー未来型万博店限定のおすし。実際のブランドで販売されているものとは異なる。
店舗で提供するすしのしゃりは、豊かな自然環境を守るために、農薬や化学肥料の使用を半分以下で育てた環境保全米などの米を使用する。品種は、宮城県産ササニシキ、北海道産ななつぼしを1対1の割合で使用している。
2つ目は、デジローの万博限定コンテンツ「UNI CATCH GAME(ウニキャッチゲーム)」で水産資源の課題や取り組みを楽しみながら学べること。
デジタルビジョンと回転レーンが融合したシステム「デジロー(デジタル スシロービジョン)」を全席に設置。水産資源の課題や持続可能な取り組みをゲームを通じて学べる「UNI CATCH GAME」を万博限定で提供する。
「スシロー未来型万博店」限定、全テーブル参加型イベントタイムの実施で一斉にゲームを開始する。「UNI CATCH GAME」でたくさんウニを捕獲した上位5位までのテーブルには、オリジナルグッズのプレゼントを予定している。
3つ目は、森の中でお食事をしているかのような緑あふれる店内。
店舗に一歩足を踏み入れると壁三面に水槽を模した大型ディスプレイが客を迎える。画面には魚の群れが泳いでおり、これからおいしいおすしを召し上がるワクワク感を演出する。また、エントランス内には別にモニターを設置しており、持続可能な水産資源に取り組む企業を紹介している。
客席は、“テクノロジーの進化によってたとえ森の中でも美味しいおすしが食べられる未来”をイメージし森を感じさせる装飾を施している。また客席一面に配したペンダントライトがまるでランタンが灯った森の中でお食事をしているかのような空間を演出する。
柱や梁には吉野杉を使い、木のぬくもりでもてなす。大阪・関西万博にちなんで、関西地方の奈良県産吉野杉を使用し、会期終了後はリサイクルを予定している。
店舗従業員は社内公募で選出された入社2~3年のメンバーを中心に構成。半年間共に働いた経験を活かして将来会社の中心として活躍を期待する想いを込めている。
制服は万博特別デザインで、廃棄される予定だったタマネギの皮から抽出した成分をベースに、さまざまな植物の天然成分を配合させて染色した環境に配慮したテキスタイルを使用している。
あしたのサカナシリーズ概要は以下の通り。
商品名は、陸上育ちの磯まもりウニ包み。550円。4月13日から販売。
増えすぎて海藻を食い荒らし「磯焼け」の原因となっている痩せウニを、陸上養殖で、餌や環境にこだわりをもって育てた。食べることで、間接的に海の環境保全に貢献できる。甘みと深いうまみのあるとても味の良いウニ。
商品名は陸上育ちの〆サバ。390円。4月13日から販売。
地下海水を使って陸上養殖したサバを使用している。青魚特有の臭みが少なく上質で脂のうまみが味わえる。
軽く酢で〆ているため、脂乗りのよいサバのうまみが楽しめる。
商品名は陸上育ちのビカーラうなぎ。390円。4月13日から販売。
大阪で唯一の鰻養殖場で育てた大阪産(もん)。環境に配慮した陸上養殖で、オーガニックの餌で育てた、大阪産鰻。ふっくらとした食感とあっさりとした味わいが特長。
商品名は陸上育ちのかわハギポン酢ジュレ。390円。4月13日から販売。
陸上養殖で育てたカワハギなので、肝まで安心して食べられる。濃厚な肝と噛むほどに広がるこってりとした旨味と甘味が特長。
商品名は陸上育ちの泉南あなご。270円。4月13日から販売。
天然のあなごの漁獲量が減少する中、大阪湾で採れた稚魚を大阪府泉南市で、環境に配慮した陸上養殖で育てた穴子。
口に入れた瞬間にとろっととろけるような食感だが、しっかりとしたうまみが味わえる。
商品名は、陸上育ちの国産生フジアトランティックサーモン。270円。4月13日から販売。
富士山麓の静岡県小山町で、環境に配慮した循環型水産養殖システムによって陸上養殖されたサーモンを使用している。限りある水資源を有効活用し、持続可能な方法で育てられたアトランティックサーモン。生ならではのもちっとした食感が特長。
商品名は、秘蔵っこ尾鷲のしまあじ。330円。6月頃から販売。
完全養殖という天然資源を減らすことなく、計画的な生産ができるという環境に配慮したしまあじを使用している。身質が締まり、しっとりとした上質な脂の乗りと旨みが特長。
6月に旬を迎えるため、万博店舗でも一番うまい時期から販売を開始する。
商品名は、陸上育ちの琉大ミーバイ塩〆。270円。7月頃から販売。
産学連携で研究された沖縄の高級魚「ミーバイ」。淡白で上品な白身の魚で、噛むほどに旨味が広がる。
商品名は、秘蔵っこ鹿児島かんぱち。330円。9月頃から販売。
引き締まった身質に、きめ細かな脂と上品な旨みが特長。
天然の稚魚を養殖するのが一般的で、完全養殖としてかんぱちを販売するのはスシローでも初の取り組み。
店舗概要は以下の通り。
店舗名称は、スシロー未来型万博店(英:SUSHIRO To The Future: Expo Edition)。
営業時間は、10:00-21:00。建築面積は417.57平方メートル。
席数は196席。
営業期間は2025年4月13日~10月13日。
出店場所は、静けさの森ゾーン。