吉田鋼太郎、“のぶ”今田美桜の魅力語る「まっすぐで純粋な姿は、元気を与える」
2025年4月16日(水)14時0分 シネマカフェ
連続テレビ小説「あんぱん」13回 吉田鋼太郎
アンパンマンを生み出した、やなせたかしと小松暢夫婦をモデルにした本作は、生きる意味も失っていた苦悩の日々と、それでも夢を忘れなかった2人の人生、何者でもなかった2人があらゆる荒波を乗り越え、逆転しない正義を体現した「アンパンマン」にたどり着くまでを描く愛と勇気の物語。
吉田鋼太郎演じる朝田釜次は、のぶの祖父で、「朝田石材店」三代目の石工。手先は器用だが、人への接し方は不器用、という役どころ。
——演じる釜次は、どんな人物?
頑固な職人ですね。亭主関白で独りよがりな部分もありますが、根はやさしくて家族思い。表には出しませんが3人の孫たちを溺愛している、とても愛のある人だと思います。
女性はおしとやかでなければならないという時代に育ったので、のぶのおてんばに少し悩まされているところはありますが…(笑)。でも、そんなところもかわいいんですよね。演じる今田さんは、のぶの勝ち気でまっすぐなところをよく表現されていて、すごくすてきだと思います。
——朝田家での撮影はいかがですか?
(屋村)草吉を演じる阿部(サダヲ)さんは昔ドラマでご一緒したのですが、そのときはあまり関わりがなかったので、ずっと一緒にお芝居をしたいと思っていました。今回ようやく実現できたので、うれしくて、ドキドキして。
草吉に対してアドリブを交えながらいろいろ仕掛けてみるんですが、阿部さんとしてはちょっと迷惑しているかもしれません(笑)。でも、お芝居の中でちゃんと受けてくれたり、仕掛け合ったり、とてもエキサイティングですね。
アドリブも土佐ことばでやらなければならないので、なかなか苦労しています。事前に演技指導の方に「こんなふうにアドリブを入れたい」と相談してから臨んでいて。もはやアドリブじゃないだろって感じですね(笑)。
夫婦役の浅田美代子さんとは、お互い「花子とアン」に出演していたのですが、共演シーンがなかったので、「今回はリベンジだね」と話をしていました。もう初日から「釜じい、釜じい」と話しかけてくださって。 お互いに演技がしやすいように、いい空気を作りながら距離を詰めてきてくださるんですよ。想像はしていましたが、それ以上にすてきな方ですね。
——最後に、視聴者へメッセージを
今田さんが演じるのぶの、まっすぐで純粋な姿は、見ている方たちに元気を与えてくれると思います。
そして、今回出てくる多彩な登場人物を“アンパンマン”のキャラクターに重ね合わせて「これは○○マンだ!」と言いながら見るのも楽しいでしょうね。僕もこの先の物語を楽しみにしています。
第3週「なんのために生まれて」あらすじ
昭和10年、のぶ(今田美桜)は、高等女学校に来ていた貴島中尉(市川知宏)と再会し、町内で行われるパン食い競走のパン作りの依頼を受け、朝田パン開店以来の大仕事に朝田家は活気づく。
パン食い競走当日、ひょんなことから嵩(北村匠海)の代わりに走ることになったのぶ。のぶは男子たちを追い抜かし1等になるが…。そんな折、8年間音沙汰のなかった嵩の母・登美子(松嶋菜々子)が御免与町に帰ってくる。
連続テレビ小説「あんぱん」は月曜〜土曜午前8時〜NHK総合ほかにて放送中(全26週/130回)。
※土曜日は1週間をふり返り。