今年も冷やし中華始まる! 神保町で一度は食べたい名店の絶品「冷やし中華」5選

2023年5月4日(木)10時50分 食楽web


食楽web

 東京屈指の書店、古書店が多くあるエリア神保町。飲食店も数多く存在し、特にカレー、ラーメン、天丼、洋食といったグルメ店が人気ですが、実は「冷やし中華」の名店が多くあることも見逃してはなりません!

「冷やし中華」発祥の店と言われる老舗『揚子江菜館』から、『中華 成光』のような親しみやすい町中華まで、この時期になると各店ごとに個性が光る「冷やし中華」を楽しむことができるようになります。

 暑さが増していくこれからの季節、夏の暑さに負けないためにも“すっきり、シャキッと”できるを神保町の「冷やし中華」の名店を5店紹介します!

唯一無二のタレの味!創業116年の名店『揚子江菜館』


『揚子江菜館』の「五色涼拌麺」1540円

 まず最初は、「冷やし中華」をいち早く日本で出した店として知られ、メディアにもたびたび登場する『揚子江菜館』。

 同店の「冷やし中華」は「五色涼拌麺」というもので、1540円と正直やや強気な価格設定です。しかし、「富士山や日本の四季を模した」と言われる麺、具材、タレはここでしか味わえないもので、前述の伝説と合わせて考えれば「神保町の冷やし中華」を語る上で絶対にハズすことができないお店です。


盛られた麺は、富士山を模しているそうです

 盛りと具材のビジュアルが綺麗で「さすが草分け!」という印象です。気さくな店主によれば「高く盛られた麺は、創業当時にお店の窓から見えた富士山、華やかな食材は日本の四季をイメージしている」とのこと。

 肝心の味も高級店ならではのもので、麺は細いのにコシと小麦の味わいを感じることができ、口当たりが最高。また、10種類に及ぶ具材とべっ甲色の甘酸っぱいタレとの相性も抜群です。特にタレは深みのある甘さに対し、マイルドな酸味が口の中に広がり、これまでに味わったことがない、唯一無二の味。店主も「何度も何度も配合を研究してきたもので、他店では絶対に真似できない」と語ってくれました。確かに絶品!

●SHOP INFO

店名:揚子江菜館(ようすこうさいかん)

住:東京都千代田区神田神保町1−11−3
営:11:30〜22:00(L.O.21:30)
休:年末年始

繊細な味付けに技がキラリと光るあっさり系!『新世界菜館』


『新世界菜館』の「冷やし中華」1320円

 続いては同じく高級店のカテゴリーに入る『新世界菜館』の「冷やし中華」。メニューには、3種類の「冷やし中華」がありますが、オーソドックスな「冷やし中華」は1320円と、こちらもまた庶民には手が出しにくい価格設定。ですが、ここでしか味わうことができないあっさり系の繊細な味わいをいただけるとあり人気のお店でもあります。


真っ白の麺が上品で、女性でも臆することなくいただける「冷やし中華」

 着丼した「冷やし中華」は白を基調にした印象で、かなり上品な雰囲気。白い麺は程よい弾力があり、コシも良くツルツルです。また、タレもあっさりめで、複雑に酸味、甘味、塩味が絡み合う繊細な味わいで、鶏焼豚、エビ、きゅうり、錦糸卵、紅生姜といった具材を引き立てています。

 女性の中には「『冷やし中華』を食べに行きたいが、中華はちょっと気が引ける」なんていう声もあるようですが、丁寧な接客、落ち着いた店内の雰囲気と合わせて、そういった方にも存分に楽しんでいただけるように思います。

●SHOP INFO

店名:新世界菜館(しんせかいさいかん)

住:東京都千代田区神田神保町2−2 新世界ビル
営:11:00〜15:00 (L.O14:40)、17:00〜22:00 (L.O21:20)
休:年末年始

「冷やし中華」はやっぱコレ的な安心の味!『中華 成光』


『中華 成光』の「冷やし中華」920円

 続いて、『中華 成光』の「冷やし中華」をご紹介します。神保町の町中華名物として「半ちゃんラーメン」(ラーメン+半炒飯)が有名ですが、その「御三家」として『さぶちゃん(閉店)』、『伊挟』と並ぶ名店として知られています。ザ・町中華的なメニューがズラリと並ぶなかに、毎年この時期から始まるのがこちらの「冷やし中華」です。


黄色い麺に濃いめのタレがバッチリ合う「ザ・昭和な『冷やし中華』」

 具材は錦糸卵、紅ショウガ、チャーシュー、トマト、春雨です。焼き豚はスライスされていませんが、圧倒的な存在感を放っています。その下に見え隠れする黄色い麺と濃いめのタレが“ザ・昭和な「冷やし中華」”感を放っており、これが実にうまい! モチモチとした弾力のある麺に、濃い目のタレがバッチリ合い、具材はあくまでもサブ的な印象さえ覚えます。昭和世代には、たまらない「冷やし中華」です。

●SHOP INFO

店名:中華 成光(ちゅうか なりみつ)

住:東京都千代田区神田神保町2−23
営:11:15〜15:00、17:00〜21:30、土曜11:15〜15:00
休:日曜、祝日

モチモチ麺と具材のシャキシャキ感で後味スッキリ!『三幸園 白山通り店』


『三幸園 白山通り店』の「冷やし中華」930円

 続いて、「餃子の名店」として知られ、特にランチ時には行列が絶えない名店『三幸園 白山通り店』の「冷やし中華」をご紹介します。『中華 成光』よりも、具材の量がやや多めでお得感があります。


モチモチした麺、酸味強めのタレ、シャキシャキ具材を全部一緒に味わえます

 具材は焼豚、錦糸卵、キャベツ、もやし、紅生姜、からし。「冷やし中華」の具材にキャベツとは珍し いですが、このシャキシャキした食感が楽しく、この辺は餃子の知見が反映されているように思います。麺は太めのモチモチしたもので、酸味が強めのタレとよく合います。『中華 成光』の「冷やし中華」が麺とタレが主人公で、具材はあくまでも脇役的な印象に対し、こちらの「冷やし中華」は、麺、タレ、具材を渾然一体として味わえる印象で美味!

●SHOP INFO

店名:三幸園 白山通り店(さんこうえん)

住:東京都千代田区神田神保町1−13
営:11:00〜翌2:30(L.O.翌2:00)、日・祝日11:00〜22:30(L.O.22:00)
休:土曜

具材たっぷりでサラダ感覚でいただける絶品「冷やし中華」!『源来酒家』


『源来酒家』の「冷やし中華」1100円

 最後は、創業76年の老舗店『源来酒家』の「冷やし中華」。こちらの「冷やし中華」には焼き豚、ハム、錦糸玉子、中華クラゲ、キュウリ、豆もやし、水菜、紫キャベツ、レタス、プチトマト、人参など、具材が豊富で、これだけを見ればむしろコストパフォーマンスに優れているように感じます。


ドッサリ乗った具材をかきわけると、黄色いモチモチ麺が登場!

 ドッサリ乗った具材をかきわけ、まずタレに浸かった麺をいただくと、コシは控えめですが、モチモチした柔らかな麺を味わえます。この特徴的な麺と具材を合わせていただくと独特の食感を生み出し、ヤミツキ感があります。また、タレは酸味強めの甘さ控えめで、具材に対するドレッシング的な印象で、サラダ感覚でいただける「冷やし中華」という印象で、罪悪感なくガツガツいただける罪な味。落ち着いた雰囲気のお店なので、女性にもオススメしたい「冷やし中華」です。

●SHOP INFO

店名:源来酒家(げんらいしゅか)

住:東京都千代田区神田神保町3−3
営:11:00〜22:00(L.O.21:30)、土・日・祝日11:00〜21:00(L.O.20:30)
休:なし

神保町でしか味わえない個性的な「冷やし中華」が楽しめる!


総じて金額が高めなのが残念ですが、神保町ならではの味を楽しめました(食楽web)

 本記事の通り、その味わいはバラバラで、各店ともに「他店との差別化」をしっかり考えて味の設計をしているように思いました。1つの街で、これだけ多彩な「冷やし中華」を楽しめるというのも、今の東京では珍しいのではないでしょうか。

 ここまで「神保町の冷やし中華」の名店をご紹介しましたが、本取材は 過去の情報を元に作成しています。物価高騰のアオリなどを受けて、お店によっては価格が変動している可能性があることをご了承いただければ幸いです。

 ぜひあなた好みの「冷やし中華」を見つけてくださいね。

(撮影・文◎加賀ま波、松田義人)

※過去の掲載情報を元に作成しているため一部変更れてている可能性があります。

※一部の店舗ではまだ「冷やし中華」が始まっていない場合もあります。事前に確認をすると安心です。

食楽web

「中華」をもっと詳しく

「中華」のニュース

「中華」のニュース

トピックス

x
BIGLOBE
トップへ