初心者でもできる! 意外と知らないパソコンの正しい掃除方法とは
2025年5月11日(日)17時40分 grape

※写真はイメージ
仕事や調べものなどで日常的に使うパソコンを、こまめに掃除していますか。掃除をしないまま使い続けると、異音やエラーが起こる原因になることがあります。
取り返しのつかない状態になる前に、正しいお手入れ方法を確認しておきましょう。
レノボ・ジャパン合同会社のウェブサイトでは、パソコンの掃除に必要なアイテムや掃除の手順を紹介しています。
パソコンの掃除に必要なアイテム

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パソコンの掃除をする時には、以下のアイテムがあると便利です。
・吸引力の弱い掃除機
・ブロアーもしくはエアダスター
・パソコンのネジの大きさに合うドライバー
・プラスチックや竹製のピンセット
・マイクロファイバークロスもしくはウェットティッシュ
・静電気防止タイプのはけ
・静電気防止手袋
スプレータイプのエアダスターには可燃性のガスを使用している物があるため、使用時にはパソコンの電源を切り、窓を開けるなどして室内の換気を行いましょう。
また、静電気による引火のリスクを考慮して、服装にも注意を払うことが大切です。
エアダスターの使用後は、ガスが周囲に残っている可能性があるので、数分ほど時間を空けてからパソコンの電源を入れるようにしましょう。
掃除前の準備と注意点
パソコンは精密機器なので、安全面に配慮しながら掃除を行う必要があります。
掃除をする前には、念のためバックアップを取り、電源を切ってケーブルも外しておきましょう。
また、掃除中は『静電気』にも注意が必要です。電子部品はわずかな静電気でも故障の原因になることがあります。
さらに、エアダスターに使われる可燃性ガスに引火すると危険です。
安全にパソコン掃除を行うためにも、あらかじめ静電気を除去することをおすすめします。
手が乾燥した状態だと帯電しやすいため、手洗いで潤いを与えたり、地面などに触れて身体に溜まった静電気を逃がしたりするといいでしょう。
ブレスレットタイプやシートタイプの静電気除去アイテムを使うのもおすすめです。
パソコン掃除の手順
パソコンの掃除は、その部位によって方法が違います。順番に見ていきましょう。
パソコンの外側
最初に掃除をするのは『パソコンの外部』です。パソコン全体に溜まった埃は、ブロアーやエアダスターを使って吹き飛ばしましょう。
パソコンの隙間に入り込んだ埃は『はけ』を、ファン排気口には『はけと掃除機』を使うと効率よく汚れが取れます。
埃を取り除いたら、外側を拭きましょう。
※外側掃除のポイント
アルカリ性や酸性の洗剤は本体表面を傷める可能性があるため、使わないようにしましょう。また、水で濡らした布は通電のリスクがあるため、使用する場合は注意が必要です。
レノボ・ジャパン ーより引用
使う洗剤によっては傷みの原因となるので、専用クリーナーやエタノールが含まれたウェットティッシュ、マイクロファイバークロスなどの使用がおすすめです。
パソコンの内側
次は『パソコンの内側』の掃除です。ドライバーで底面パネルを取り外したら、基板周辺に掃除機を当てないよう注意して埃を取り除きます。
細かい部分の埃は、はけやピンセットを使いましょう。取れた埃は掃除機で吸い取ります。パソコンの内壁やハードディスクのカバーは、ウェットティッシュで拭きましょう。
※内部掃除のポイント
内部には基板などの重要なパーツがあるため、静電気には細心の注意が必要です。作業時は静電気防止手袋の着用を推奨します。道具も除電タイプを使用し、静電気対策を行うことが重要です。
レノボ・ジャパン ーより引用
『基板』はデリケートなので、静電気の影響を受けることのないよう注意が必要。また、掃除の時は触れないようにすることもポイントです。
静電気防止手袋を着用し、エアダスターで埃を吹き飛ばした後、掃除機で吸い取ります。ノズルがほかのパーツに接触しないよう慎重に行いましょう。
キーボード
『キーボード』は直接手で触れるため、汚れやすい場所です。
まず柔らかい布で表面を拭き取ってから、エアダスターでキーの隙間に入り込んだ汚れを取り除きましょう。
キーが取り外せるタイプであれば、外して掃除をするのも1つの方法です。ノートブックのキーボードは取り外せないので、無理な力を加えないようにしましょう。
『モニター』も外部からの汚れが付きやすい場所です。
モニターの表面は、乾いた柔らかい布で優しく拭き取りましょう。汚れが落ちにくい場合は、中性洗剤を水で薄めて水拭きし、乾いた布で水分を拭き取ります。
なお、アルコールや薬剤を含むクリーナーはモニターの表面を傷める可能性があるので、使用は避けましょう。
一見難しそうに思えるパソコンの掃除ですが、適切な道具と手順を守れば初心者でも安心して取り組めます。
本記事で紹介した掃除方法は一例です。掃除する際は、使用しているパソコンの取扱説明書を確認したうえで行ってください。
各パーツに合った方法でお手入れをして、パソコンを長く快適に使い続けましょう。
[文・構成/grape編集部]
出典 レノボ・ジャパン