まるでフェス!とにかく熱気がすごい閉店セレモニーが話題 感謝のコール&レスポンスも

2019年5月23日(木)6時0分 Jタウンネット

埼玉県川口市にあるディスカウントストア「ザ・プライス川口店」が2019年5月19日、48年間の営業に幕を降ろした。


同日夜、店舗前で閉店セレモニーが行われ、多くの人が集まるなか第29代店長の櫛田店長から「お礼の言葉」があった。閉店セレモニーの様子はツイッターやYouTubeにアップされ、その盛り上がりが「感動的」だと注目を集めている。


ザ・プライス川口店の閉店セレモニーを見てきた。
なかなか経験することではないと思うのでセレモニーの一幕を是非皆さんにも見ていただきたい。 pic.twitter.com/27AyZrKkn1
- さく (@sakusack39) 2019年5月19日

「私はヨーカドー人生の中でこれだけ『ありがとう』と言われた店はありません」


店の入り口前で壇上に立った櫛田店長は、


「本日5月19日日曜日、ただいまのお時間を持ちましてザ・プライス川口店は48年間の営業を終了させていただきました。まずは従業員を代表いたしまして、これだけのお客様にお集まりいただいたこと、また、37日間の閉店セールに多数のお客様にお集まりいただいたことに感謝申し上げます。ありがとうございました」



と感謝の言葉を述べた。


1970年(昭和45年)12月にイトーヨーカドーの22番目のお店として、イトーヨーカドー川口店がオープン。その後、2008年(平成20年)11月にイトーヨーカドー系列のディスカウントストアとしてザ・プライス川口店に業態を変えた。


周辺の再開発のため閉店することになった川口店。今回閉店セールにあたり店舗3階にメモリアルコーナーを設けたところ、日々多くのメッセージが投稿されたそうだ。櫛田店長は多くのメッセージに「ありがとう」とのキーワードが含まれていたことに触れ、


「私はヨーカドー人生の中でこれだけ『ありがとう』と言われた店はありません」



と絞り出すようにして語り、


「歴代の従業員を代表してお礼を申し上げます。ありがとうございました」



と深々と頭を下げた。再開発が川口の人々の豊かな生活と住みやすい街づくりになることを願っていると述べた。


最後にお願いしたいことが一つあるとして、


「川口銀座商店街のますますの発展と皆様の心の中にこのプライス川口店があったことをよき思い出として残るように天まで届くエールを行きたいと思います」



とエールを呼び掛ける。そこで櫛田店長は、


「プライス安い、プライス安い!」



と予想外の掛け声を連呼。会場には笑いが起きたが、集まった群衆は笑いながらも櫛田店長に続いて声を上げる。


客の反応を待って、櫛田店長はもう1度「プライス安い、プライス安い!」。すると、先ほどよりも大きな声で、「プライス安い!」のレスポンスが。さらに店長が、


「プライス最高、プライス最高...!」



と叫ぶと、人々は笑いながらも声を揃えて返す。見事なコール&レスポンス。一連のくだりが終わると、周囲からは万雷の拍手が巻き起こった。


22日、Jタウンネット編集部はプライス川口店の櫛田店長に取材を申し込んだところ、閉店セレモニーについて、


「お客様への感謝の気持ちを込めたことに間違いありません。しかし、閉店を機に辞めるスタッフもおりますので...」



と口をつぐんだ。


熱気が渦巻いたあの日のセレモニーで、言いたいことはすべて語りつくしたのだろうか。とにかく、長い間お疲れ様でした。

Jタウンネット

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