缶詰博士の珍缶・美味缶・納得缶 第312回 もう作らなくても大丈夫! そのまま使えるツナマヨ缶が爆誕

2024年5月31日(金)13時5分 マイナビニュース

同社の直販サイトなどで販売予定
「出ました出ました! 新種のツナ缶が!」と、興奮のあまり倒置法で叫ぶ缶詰博士の黒川氏。新種ということはつまり、新商品ということでしょうか?
「まさかのツナマヨ缶が爆誕です。それもただのツナ&マヨネーズじゃない。使っているツナがひと味違うんですぞ!」
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あらかじめ作っておきました
世界で最も愛されている缶詰はツナ缶だと思う。アジアも、ヨーロッパも、南北アメリカもオセアニアも、ツナ缶は必ず売っている。
だからツナ缶を使った料理が世界中にあるわけだけど、その中でも"ツナマヨ"は偉大な発明であります。炭水化物に合うし、野菜や肉にもいける。何なら干物の魚に塗ってもウマいんだから、たいしたものだ。
作るのも缶たんで、ツナ缶にマヨネーズを混ぜるだけ……と思いきや、やってみるとなかなか難しい。ツナは油漬けがいいのか、水煮がいいのか? 油(汁)は切って使うのか? マヨネーズとの黄金比率は??
と話がややこしくなってきたところで「あらかじめ作っておきました!」と手を上げたのが木の屋石巻水産。5月27日に発売された「ツナマヨ」がそれであります。
マグロの尾肉を使用
開缶してみると、通常のツナマヨよりも匂いに強さがある。このコクを思わせる匂いはどこかで嗅いだことがあるな……と思い出したのが、木の屋の既存商品「まぐろの尾肉」缶だ。
尾肉というのは尾っぽに近い部位のことで(尾びれではない)、コラーゲンがたっぷり含まれている。それでいて常に動かしている部位だから、肉質がしっかりしていてうまみも強い。その尾肉をツナマヨのツナとして使っているのだ。さすが木の屋さん、発想がイイネ!
マヨよりツナが主体
中身をすくってみると、肉片がけっこう大きい。一般的なツナ缶のフレークタイプよりもずっと大きいから、きっと食べ応えがあるだろう。
肉とマヨネーズの比率は不明だが、原材料表記には真っ先に「まぐろ尾肉」と書いてある。つまりマヨネーズよりも尾肉のほうが多いということ(重量比)。
尾肉とマヨの相性抜群
かくのごとし。バゲットにツナマヨをたっぷり盛って、半熟ゆで卵を乗っけて、黒こしょうをカリカリして、まことに不適切なサンドイッチにした。
何が不適切かって、マヨネーズには卵が使われているから、さらに卵を足したら「卵の過剰摂取じゃないか!」と怒られそうだから。でも卵が好きなんだから、これでいいもんね。
まずはツナマヨのお味から。甘味に酸味がほどよく混ざった濃いめのマヨネーズで、その甘酸っぱい味が尾肉の風味に良く合っている。
かむたびに濃いうま味が湧き上がり、それがマヨと混ざった味が実に適切。不適切ではありません、適切であります。
缶詰情報
木の屋石巻水産/ツナマヨ 130g 560円
同社の直販サイトなどで販売予定
缶詰博士 かんづめはかせ 昭和41年福島県生まれ。公益社団法人・日本缶詰協会認定の「缶詰博士」。世界50カ国以上・数千缶を食している世界一の缶詰通。ひとりでも多くの人に缶詰の魅力を伝えたいと精力的に取材・執筆を行っている。テレビやラジオなどメディア出演多数。著書に「旬缶クッキング」(ビーナイス/春風亭昇太氏共著)、「缶詰博士が選ぶ!『レジェンド缶詰』究極の逸品36」(講談社+α新書)、「安い!早い!だけどとてつもなく旨い!缶たん料理100」(講談社)など多数。初のエッセイ本「缶詰だよ人生は」(本の泉社刊)も絶賛発売中!公式ブログ「缶詰blog」とFacebookファンページも公開中。 この著者の記事一覧はこちら

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