最新チューブ入り調味料を食べ比べ! 超優秀だったのは「紅しょうが」だった

2021年8月7日(土)10時51分 食楽web


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 お好み焼きや焼きそば、たこ焼きといったソース味の食品を食べるときの縁の下の力持ちといえば、なんといっても紅生姜ではないでしょうか。あるのとないのとでは満足感が大違い。たとえば、お好み焼きに紅生姜をちょいとのせた瞬間、甘辛いソース味にキリッとした差し味が入り、美味しさのレベルがグッと上がる気がするのです。

 ソース味だけではありません。牛丼やとんこつラーメン、チャーハン、冷やし中華、鶏そぼろ弁当などなど、紅生姜は同じように活躍します。紅生姜ってホント、名バイプレイヤーですよね。


牛丼に紅生姜は欠かせません

 ただ、紅生姜には少々問題があって、それは一人暮らしをしていると、1袋を1回では使い切れないこと。先日、カップ焼きそばを食べようと思ったとき、「そういえば前に使った紅生姜あったよなぁ」と冷蔵庫の中を探すと、必ずあります。きちんと容器に移し替えてもいます。

 でも、「これ、いつ買ったんだっけ。まだ大丈夫なんだろうか?」と不安になり、食べる勇気がなく捨てることに……。こんなことを年に何度か繰り返してきました。紅生姜は案外、使いたいときに「ない!」ということがけっこう多いのです。

 そんなことを思っていた矢先、最近よくみかけるチューブ調味料に紅生姜を見つけました。しかもS&B食品とハウス食品の2大メーカーから出ていました。これは便利そう!


ハウス食品の「きざみ紅しょうが風ペースト」135円(ファミリーマート)、S&B食品の「紅生姜みじん切りタイプ」110円(ダイソー)で購入しました

 しかし、あの千切りの紅生姜と同じクオリティでその役割を果たしてくれるのか、やや気になるところです。そこで、2つとも買って試してみることにしました。


絞り出してみると、色も粒感も似ているようですが、じつは違います

 まずは、2つともそのままチューブから絞り出してペロッと舐め比べてみると、以下のような印象を受けました。

●ハウス食品の紅生姜は、粒感が少ないペースト状。最初からツンと辛く、後から紅生姜の繊維が残る感じ。キリッとしています

●S&B食品の紅生姜は、粗みじん切りの粒状で、最初は甘めに感じますが、噛むほどに紅生姜の繊維を感じ、ツンとした辛味が立つ

 好みによるとは思いますが、どちらも千切りの紅生姜の役割を十分に果たしてくれそうに思いました。そこで、さっそくカップ焼きそば(ペヤングです)で試してみることに。


S&Bのチューブ入り調味料「紅しょうが」を、ペヤング焼きそばにかけてみました

 たっぷりと焼きそばの上に絞り出し、かき混ぜて食べてみると、麺にとろりと紅生姜が絡まって、「おお、めちゃくちゃ美味しい!」。普通の千切り紅生姜よりもこっちの方がイイんじゃないか? と思うくらいです。美味しすぎていきなり1/3も使ってしまいました。これは、リピート確定です。

 そして、このチューブ型紅生姜をきっかけに、俄然、チューブ入り調味料に興味が湧いてきました。そこで、他のチューブ調味料もいろいろ試してみたのです。

チューブ入り調味料で優秀だったのはどれ?


こんなにあるチューブ入り調味料!

 購入したのは、ファミリーマートで「きざみらっきょう」(145円)、「きざみ福神漬け」(145円)。ダイソーで「きざみレモン」(110円)と「粗切りトウガラシ」(110円)、さらに西友で「きざみみょうが」(203円)の5つ。

 一気に正直な感想をご紹介していこうと思います。まずは、「きざみみょうが」。夏の定番のそうめんを食べる際に、つゆに入れて食べてみました。


S&B食品の「きざみみょうが」。これは他にはない珍しいアイテム

 S&B食品の高知県産のみょうがを使用している「きざみみょうが」。みょうがに期待するのは香りと独特の苦味。でも、この商品は期待したよりも香りがかなり弱いです。苦味はあるのですが、「みょうがってこんな苦味だっけ?」と思ってしまう味でした。これなら、やはりホンモノのみょうがを買ったほうがいい……。

 続いて、「粗切りとうがらし」と「きざみレモン」。今回は、焼き肉の薬味として使ってみました。


「きざみレモン」はザクザクしています。また「粗切りトウガラシ」もつぶつぶした食感があります

 まず、「粗切りとうがらし」。唐辛子だけでなくニンニクやお酢なども入っている調味料で、かなり辛い。でも旨みもコクもあって、これは高得点です。

 そして「きざみレモン」は、レモンの果皮、レモン濃縮果汁、食塩、お酢なども入った調味料。レモンの皮ごと入っているので、酸っぱさだけでなく苦味もきちんとあります。焼き肉と食べるとさっぱり食べられました。おそらく餃子や唐揚げといった脂っこい料理にぴったり。でも、レモンは1個買えば使い切れるし、瓶のレモン果汁などもあるので、あえてチューブを買う必要はないかもしれません。

 最後は、らっきょうと福神漬のチューブ調味料です。どちらも冷蔵庫に残りがちなアイテム。そして、この2つを試すなら、もちろんカレーライスですよね。


カレーライスにチューブのらっきょうと福神漬の調味料を絞ってみます

 カレーライスにチューブ調味料を絞り出すのはちょっと不思議な感覚でしたが、食べてみると、らっきょうも福神漬も味はバッチリ。むしろ「これでいいじゃん」と思うほど味に違和感がありません。

 ペースト状なので、らっきょうのポリポリ、福神漬のシャキシャキした食感は感じられませんが、“味覚のアクセント”だけを期待するなら、チューブで十分ではないかと思いました。さらに言えば、らっきょうや福神漬を噛むと、口の中がその味一色になるので、カレーのスパイスになじむチューブ調味料のほうがいいかも、と思ってしまったくらいです。


「きざみ福神漬け」も「きざみらっきょう」も、味わいはバッチリ再現されています

 というわけで、チューブ調味料をいろいろ試してみた結果、いまリピートして常にストックしているのはダントツで紅生姜です。とくに長引くおうち時間の食事に、カップ麺や丼ものなどに欠かせないほど大活躍中です。

(撮影・文◎土原亜子)

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