伝説の巨人「ネフィリム」は実在した!? 歯は2列、6本指… 世界各地で見つかる巨人の痕跡が謎すぎる!

2023年11月30日(木)12時0分 tocana


 人が地の面に殖え始め、娘たちが生まれて来た時、神の子たちが人の娘の美しいのを見て、その中から好きなものを選んで妻とした。そこでヤハウェは言われた、「わたしの霊はいつまでも人の中に留まることは出来ない。人といっても彼は肉であるから。その寿命は百二十歳にきめよう」。 神の子たちが人の娘らと交って子供を生ませたその頃、この地には巨人(ネフィリム)がいたのである(もっとも巨人はその後の時代にもいた)。彼らは大昔の名だたる勇士であった。《旧約聖書 創世記 第六章より》


 少々長くなったが、創世記の中で巨人について記載されている部分をそのまま引用した。創世記では、巨人が単なるモンスターのように描かれているのではなく、かなり具体的な存在として説明されていることが分かる。もちろんこれは神話であり、どこまで史実を反映したものなのか定かではなく、そのまま受け取るのは危険だろう。そもそも、すべてが架空の物語なのかもしれない。



■世界各地に残る巨人伝説


 ところが、興味深いことに、巨人伝承は世界中のありとあらゆる神話や伝説に登場するのだ。旧約聖書外典「ヨベル書」、「エノク書」、ギリシャ神話や北欧神話、さらに周王朝時代の書物に至るまで、古今東西津々浦々、巨人伝承の例を挙げるとキリがない。


 こう言うと、「巨人について記されている神話や伝説が100集まろうが、1000集まろうが、それらがどれだけ事実を反映したものか疑わしい以上、かつて巨人がいたという証拠にはならない。なるはずがない。論をせんより証拠出せ」と思う読者もいることだろう。まったくその通りである。しかし、巨人は伝承に登場するだけではなかった。実は、証拠と考えられるものも世界中で見つかっているのだ。



■一度に18体の巨人の骨が見つかる!?


 1912年5月4日、「ニューヨーク・タイムズ」は巨人に関する衝撃的なニュースを報じている。ウィスコンシン州デラバン湖近郊で、発掘調査していたベロイト大学の考古学チームが、体長2.3〜3メートルもの人骨を、なんと18体も掘り出したのというのだ。世界中に存在するどの人種よりも、はるかに大きな頭蓋骨を持っていたという18体の巨大な人骨は、いずれも男性のものであると推定された。男性のみが埋葬された墓地だったということだろうか……。



■歯は2列、指は6本ずつ……


 人と並んだ写真からもその巨大さが分かるが、「ニューヨーク・タイムズ」によると、発見された骨格は大きさ以外にも異常な点があったという。歯が2列になって生えており、前歯は通常の人間の奥歯のような形状をしていた。さらに、手足の指は6本ずつ生えていたそうだ。


 こうした特徴から考えると、人類とは遺伝的にかなり隔たりがありそうだが、彼らが創世記に登場するネフィリムだったのだろうか!? 残念ながら、彼らの生きていた時代が特定されておらず、人類(ホモ・サピエンス)と同じ時代を生きていたのか否かはまったくの不明である。発見されたことによって、さらに謎が深まったといった感もあるが、実はウィスコンシン州では、これより以前にも巨人が見つかっていたという。


 1891年には、スミソニアン協会の科学者が同州マディソン近郊で、さらに1897年にはメープルクリークで、巨人の人骨を発見していた。どうやら、この地域一帯に巨人たちが暮らしていたようだが、伝えられるところによると、これらの人骨はすべて消失してしまったという……。イタズラが大事になるのを恐れ、何者かが隠蔽したのか!? それとも、巨人が存在した事実を隠しておきたい勢力がいるのか!?



■レントゲン撮影されていた巨人の指のミイラ!


 ウィスコンシン州から遠く離れたエジプトでも、巨人にまつわる物体が報告されている。こちらは人骨ではなく、指のミイラだ。指の長さは38センチあったという。上の写真は1988年に、スイス人のグレゴリー・シュペリ氏が撮影したもので、ドイツ紙「ビルト」によって発表された。一見わかりづらいが、よく見ると中に骨が通っている。さらに先端には、爪も確認できる。これはやはり、巨大な指のようだ。


 巨大な指のミイラは、当時エジプトの盗掘グループが所有しており、シュペリ氏が金を払うことによって撮影が許可されたものらしく、またしても実物は残っていない。だが、この指は1960年代にレントゲン撮影され、フェイクではなく本物であるとする証明書も存在するのだ。それが左の写真。少々ボケているが、何やら骨や関節らしきものが写っている。


 ウィスコンシン州の巨人人骨も、エジプトの指のミイラも、かつて地球に巨人が存在した確たる証拠とは言いがたい。しかし、だとしたら今回紹介した以外にも無数に見つかっている巨人の痕跡は、すべてフェイク、人が作った偽物だということだろうか!? 最終的にどう判断するかは、読者に委ねる他ない。いや、その判断材料の多くが消失してしまっているので、現段階では、今後の情報に期待することしかできないかもしれない。伝説上の巨人は、かつて地球に存在したのか!? すべてが明らかになる日が来ることを願いたい。
(坂井学)



参考:「Ancient CODE」、他


 


※当記事は過去の記事を再掲しています。

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