週刊地震情報 2025.4.13 愛知県西部で最大震度3 このエリアでは4年ぶりの規模
2025年4月13日(日)10時15分 ウェザーニュース

2025/04/13 09:40 ウェザーニュース
この1週間に国内で観測された有感地震の回数は、前週に比べると少ない水準です。東北から東日本で地震の発生が目立ちました。震度3以上の地震は4回起きています。(4月7日〜4月13日10時の集計)
国内:愛知県西部の地震 三河地震の震源域よりは北

愛知県西部の地震
8日(火)19時26分頃、愛知県西部を震源とするマグニチュード4.6、深さ36kmと推定される地震が発生しました。この地震で愛知県豊田市、東海市、大府市、知多市などで最大震度3の揺れを観測しています。
愛知県東部を震源とする震度3以上の地震は2021年以来4年ぶりです。地震のメカニズムは横ずれ型と解析されています。
愛知県に影響が大きかった地震としては1945年の三河地震が良く知られています。今回の地震は三河地震の震源域よりも北で発生していて、深さやメカニズムも異なるため、関連性は小さいタイプの地震です。
国内:岩手県沿岸南部で震度3

岩手県沿岸南部の地震
10日(木)8時33分頃、岩手県沿岸南部を震源とするマグニチュード4.4、深さ63kmと推定される地震が発生しました。この地震で岩手県一関市で最大震度3、岩手県、宮城県の一部で震度2の揺れを観測しています。
岩手県沿岸南部を震源とする震度3以上の地震は2020年10月以来、4年半ぶりです。地震のメカニズムは東西方向に圧力軸を持つ逆断層型と解析されています。
この領域では太平洋プレートが陸のプレートの沈み込むこんでいて、深さ60〜100kmくらいのやや深い所を震源とするマグニチュード5前後の地震がしばしば発生しています。
世界:パプアニューギニアでM6.1

世界のM4.5以上の地震(USGSホームページ引用/ウェザーニュース加工)
アメリカ地質調査所の解析によるマグニチュード6以上の地震は1回発生しています。最も大きな地震はパプアニューギニアで発生したマグニチュード6.1です。前週までに比べるとマグニチュード6以上の地震は大幅に減少しました。
日本時間の12日(土)昼にパプアニューギニアのニューアイルランド島近海を震源とするマグニチュード6.1、深さ約62kmと推定される地震が発生しました。地震のメカニズムは南北方向に張力軸を持つ正断層型と解析されています。
3月下旬から4月のはじめにかけて、世界各地でマグニチュード6以上の地震が頻発していましたが、この1週間ではパプアニューギニアの1回だけです。
出典・参考
※日本国内の震源・震度の情報は特に記載が無ければ気象庁より。海外の震源情報は特に記載が無ければアメリカ地質調査所(USGS)より。発表機関により震源情報に差が生じることがあります。