具材の大きさがポイント!? 名料理人直伝、たけのこご飯の作り方
2025年4月29日(火)11時0分 ウェザーニュース

2025/04/29 11:00 ウェザーニュース
掘りたてのたけのこが店頭に並ぶ時季になりました。煮物、炒め物、汁物など、何にしても美味しいたけのこですが、中でも特にたけのこご飯が人気のレシピではないでしょうか。
そこで、美味しくて手軽にできるたけのこご飯の作り方を、和食料理人で家庭でも実践できる料理の極意を伝授している野﨑洋光(のざきひろみつ)さんに教えていただきました。
「あく抜き」に大根おろしを活用
たけのこは特にアクが強いので、上手にアクを抜く必要があります。
「あまり熱を入れすぎても、フレッシュさがなくなりますので、加熱せずに大根おろしの汁と塩を入れた水に浸けてアク抜きすると良いでしょう。
大根おろしの酵素の働きと塩の浸透圧を利用するとアクがしっかり抜けるのです」(野﨑さん)
野﨑流、たけのこご飯の作り方

【材料】
米:2合、油揚げ:1枚、水:1と1/2カップ、薄口醤油:大さじ2、日本酒:大さじ2、たけのこ(生):小1本(皮つきで250g程度)、大根おろしの汁:2と1/2カップ、水:2と1/2カップ、塩:小さじ2、木の芽(山椒):少々
【作り方】
(1)
生のたけのこは縦半分に切って皮をむき、厚さ1cm位の食べやすい大きさに切り、大根のおろし汁と水、塩を合わせた汁に2時間ほど浸け、アク抜きをする。
(2)
1を水洗いして鍋に入れて火にかけ、ひと煮立ちしたらザルに上げて水切りをする(穂先の柔らかい皮が集まった部分の「姫皮」も使う)。
(3)
米を洗い水に15分浸し、ザルに上げ15分置く。
(4)
油揚げはフードプロセッサーにかけて細かくする。
(5)
炊飯器に米、2のたけのこ、4の油揚げ、水・薄口醤油・酒を入れて、早炊きモードで炊飯する。吸水させた米の場合は、普通モードではうまく炊けません。
(6)
炊き上がったら全体をサックリ混ぜて器に盛り、木の芽を添えたら出来上がり
「たけのこの食感をよくするために、たけのこはやや厚めに切るようにしましょう。また、油揚げを米粒となじむぐらい細かくすることで、たけのこの食感がさらに際だちます。
炊けたらすぐに全体を混ぜて、余分な水分をとばすことも忘れずに。最後に山椒の芽を入れて爽やかな香りを楽しみましょう」(野﨑さん)
食物繊維豊富なたけのこを美味しくいただいて、腸活にも役立てたいですね。これから立派なたけのこが出回り始めます。生のたけのこが手に入るこの時期に、和食の名料理人直伝のたけのこご飯を試してみてはいかがでしょうか。