岡山城と後楽園つなぐ「月見橋」に合う色は?…塗装がはがれネットで投票募る

2025年4月29日(火)15時47分 読売新聞

前回の塗り替えから17年を経て、塗装の剥がれが目立つ月見橋(岡山市北区で)

 岡山市は、岡山城と岡山後楽園の間を流れる旭川に架かる「月見橋」(岡山市北区)の塗り替えに向けて、周囲の景観に合う色をインターネット投票で募っている。候補は現状維持のグレー系など6色で、市のホームページから誰でも投票できる。期間は5月7日まで。(井上学)

 月見橋は長さ116メートル、幅3メートルの歩行者専用の鉄橋。1954年に岡山城などで「岡山産業観光大博覧会」が開催されたことを機に建設された。完成当時の塗装は「銀色」。これまでに3回塗り替えられ、前回は2008年だった。

 市は、昨年1月に実施した定期点検で塗装の剥がれやさびが見つかったことから、塗り替えて橋の長寿命化を図る必要があると判断。建設当初から「銀色塗装で近代的な外観が周囲の景観にそぐわない」との指摘もあったことから、市民や観光客らに愛着を持ってもらうため、初めて塗装色への希望を募ることにした。

 候補は▽現状のグレー系▽岡山城と調和したブラック系▽周囲の木々に合ったグリーン系▽青空に溶け込むブルー系▽穏やかなブラウン系▽鮮やかで目を引くレッド系——の6色。ホームページには、岡山城を背景に橋の色を変えたイメージ画像を掲載しており、投票フォームには6色以外にも希望の色を記入できる。

 市は投票結果を踏まえ、関係部局の幹部職員でつくる選定委員会で採用色を決めたうえで、12月頃から工事に着手する予定。完成は27年3月頃の見込みで、工事期間中も通行できるようにするという。

 市道路港湾管理課の大山浩史課長は「市の観光の中心となる岡山城、後楽園を結ぶ大切な橋に、より一層親しんでほしい」と投票を呼び掛けている。

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