【精神科医が教える】いつも不安な人と幸せな人、たった1つの決定的な違い
2025年5月24日(土)6時55分 ダイヤモンドオンライン
【精神科医が教える】いつも不安な人と幸せな人、たった1つの決定的な違い
誰しも悩みや不安は尽きないもの。寝る前にイヤなことを思い出して、眠れなくなるなんてことも……。そんなときの助けになるのが、『精神科医Tomyが教える 30代を悩まず生きる言葉』(ダイヤモンド社)など、33万部突破シリーズの原点となった『精神科医Tomyが教える 1秒で不安が吹き飛ぶ言葉』(ダイヤモンド社)だ。ゲイのカミングアウト、パートナーとの死別、うつ病の発症……苦しんだ末にたどり着いた、自分らしさに裏づけられた説得力ある言葉。心が落ち込んだとき、そっと優しい言葉を授けてくれる“言葉の精神安定剤”で、気分はスッキリ、今日一日がラクになる!
Photo: Adobe Stock
失敗したくないでも、失敗は絶対にする
今日は、「失敗」についてお話ししたいと思います。誰でも失敗したくはないと思います。でも、よくよく考えてみると、人生で失敗しないことなんて絶対にないんですよね。
それなのに「失敗したくない」と思うからこそ、人は苦しくなってしまうのだと思います。もし本気で「失敗したくない」と思うのであれば、もう何もしないしか道はありません。けれど、それってとても窮屈ですよね。
失敗が怖くて動けない人の末路
何かを「うまくやりたい」「失敗したくない」と強く思いすぎると、結局何もできなくなってしまいます。なぜなら、どんなことでもほぼ100パーセント失敗する可能性があるからです。
でも、逆に言えば、失敗があるからこそ次に進めるのです。思い通りにすべてがうまくいく人生なんて、存在しないのですから。
「失敗しても楽しそう」と思えるならそれはやるべきこと
だから私は、こう思うようにしています。「失敗は100パーセントするもの」だとあらかじめ受け入れたうえで、それでもやりたいと思えることがあるなら、それはやるべきことだと。
そのとき、人は失敗が嫌ではなくなるのです。むしろ、その失敗から何かを学び、工夫して、前に進むことが楽しくなっていきます。
私自身もいま、実験しています
実は私も最近、ちょっと新しいことを始めてみました。投稿サイト「note(ノート)」に記事を投稿してみたり、価格の設定を考えたり、サブスクにするかどうかを検討したりと、いろいろ試行錯誤している最中です。
もちろん、最初の設計通りにうまくいくとは思っていません。むしろ、何かが変われば、必ずどこかで失敗するでしょう。でも、そうやって創意工夫していく過程が楽しいのです。
失敗を受け入れるからこそ続けられる
たとえ今はうまくいっていても、状況が変われば、同じやり方では通用しなくなります。つまり、どんなに成功している人でも、いつかは必ず失敗するのです。
フィギュアスケートの選手だって同じですよね。本番ではこけたくないと思っていても、練習ではこける。それでも飛び方やプログラムを考える。もし「絶対にこけたくない」と思いすぎたら、そもそもフィギュアスケートを続けられないでしょう。
なぜ自分の挑戦になると「失敗が怖い」のか?
こうして考えると、どんな分野でも失敗はつきものなのに、なぜ自分の新しい挑戦になると、「失敗が怖い」「不安だ」と感じてしまうのでしょうか?
失敗は絶対にするのに、「それが怖い」と言ってしまう。これはもう「何もやらない」と決めてしまっているようなものだと思うのです。
失敗は、ある意味「楽しいこと」
失敗というのは、ある意味とても楽しいこと。だって、それがほぼ100パーセント起きるとわかっていたら、その前提で工夫したり、試したりすることができるからです。
そういう目で世の中を見渡してみると、これまでとは違った光景が見えるかもしれません。
※本稿は『精神科医Tomyが教える 1秒で不安が吹き飛ぶ言葉』(ダイヤモンド社)の著者による特別原稿です。