日本のサンマ漁獲枠、25年は14%減の9万5623トン…1997年以降で最少

2025年4月21日(月)20時34分 読売新聞

次々と水揚げされるサンマ

 水産庁は21日、2025年の日本のサンマ漁獲枠を9万5623トンとする案を漁業関係者との意見交換会で示した。前年より約14%減少し、漁獲枠を定める現行制度が始まった1997年以降で最少となる。5月に予定する水産政策審議会で正式に決まる予定だ。

 サンマなどの資源管理を話し合う北太平洋漁業委員会(NPFC)が3月に開いた年次会合で、日本やロシア、中国など加盟9か国・地域の漁獲枠が、これまでの22万5000トン以内から20万2500トン以内に10%縮小されたことを踏まえた。新たな漁獲枠の内訳は、日本とロシアの排他的経済水域(EEZ)で7万9457トン、公海で1万6166トンとなる。

 日本のサンマ水揚げ量は、漁獲枠を下回って推移している。全国さんま棒受網漁業協同組合によると、24年の水揚げ量は3万8695トンで、漁獲枠の11万911トンを大幅に下回った。近年のピークだった08年(34万3225トン)に比べると1割程度にとどまり、資源量の回復が課題となっている。

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