【これが中国か… 】中国の『ペットと泊まれるホテル』に宿泊した結果 → 「アピールする点そこちゃうやろ!!!」と絶叫した

2025年3月13日(木)22時30分 ロケットニュース24

中国へ行って驚いたのは、ペットの人権(犬権?)が日本と比べものにならないほど確立されていること。飲食店、商店、タクシーなどなど、当たり前にペット同伴で利用できるどころか、むしろ歓迎されてる感すらある。

そういった世界線に関して我々が危惧するのは「吠えない?」「噛まない?」「トイレ大丈夫?」といったところ。しかし良くできたもので、そういう環境で生きている犬猫は非常に行儀がいいのである。たぶん自分を人間だと思っているんじゃないかな?

そんな中国旅行の際、犬好きの友人(中国人)に「ペットと泊まれるホテルがあるから皆で旅行しよう」と誘われた。中国のペット可ホテル……絶対スゴい予感がする。

・連れられるがままに
そんなこんなで友人たち4人(全員中国人)と連れ立って、上海から杭州まで3泊4日のプチ旅行へ出かけた。到着したホテルは……

なんか丸の内のビルみたいだった。

しかし夜になると建物全体がライトアップされ、ほのかにファッションホテルみを帯びてゆく。ホテルは川沿いにあって、美しく整備された遊歩道がどこまでも続いていた。治安も最高。友人がオゴってくれたため宿泊料は不明だが、それなりのお値段がするんじゃないかな。

なおホテルの看板には『悦晟国际』と書かれていたのだが……不思議なことに帰国後、どの予約サイトを探しても当該ホテルを発見することができなかった。中国内の需要だけで成り立っているのだろうか? 考えたところで分からないものは分からないのでご容赦ください。

これだけ大きな建物の割に、スタッフらしき人はほとんど見当たらない。質素なフロントで身分証を出し、指紋と顔写真を撮られる。

すると……

カメラに顔をかざすだけで、全てのゲートが通行可能に! ますます丸の内のビルみたい。

エレベーターも顔をかざすだけで宿泊階へ自動輸送してくれる。さすが中国って感じスね〜!

・チャイニーズホテルの全貌
今回我々が2人プラス1匹(※ 他の友人たちは別部屋)で宿泊した部屋がこちら。

入室すると広いLDKがあり、浴室を挟んだ奥にメインのリビング。2階に寝室が2部屋。間取りとしては、あんま聞かないけど「2LLDK」的な感じかな? とにかく広い。

窓からの絶景に祐祐も思わず「ワン」とひと鳴き……あ、言い忘れてたけど祐祐(ゆうゆう)は友人の飼い犬で今回の旅のお供。中国生まれの柴犬である。

何泊する気なん? ってくらい膨大な収納を備えた階段を登ると……

フカフカの寝室が2つ。

吹き抜け構造になっていて、目覚めると「おはよう朝日!」となる仕組みだ。たまんねぇな!

・最高でしかない
杭州は思いのほか都会で、ホテルから見る夜景も素晴らしい。

祐祐、ちょっとお散歩に行こうか。

ホテル内は当然いかなる場所もペット立ち入り可能で、なんと、しつけの行き届いた子に関してはリードなしでもOKらしい。何か問題が起きたりしないの? と心配になるが、ヨソの国のことなので考えるのはよそう。

ホテルすぐそばには飲食店が密集したエリアがあり、こちらも全店ペット入店可。

ザリガニとビールをテイクアウトし、部屋でパーティーを開催した。

ホテルにはコンビニが隣接しているので必要なものは何でも揃う。

100インチはあろうかという大画面で眠くなるまで映画鑑賞……最高か? 中国のペット可ホテルは。

ちなみに、この旅最大の目的は「祐祐と一緒のベッドで寝ること」だったのだが、彼は最後まで決して私の部屋に立ち入ろうとしなかった。つれないな、祐祐は。

・ってな話はどうでもよくて
といった具合に、至れり&尽くせりだった中国のペット可ホテル。しかし実は、このホテルには「ペット可」以外にも衝撃的な特色があった。なんなら「ペット可」がどうでもよく思えるほどである。

それは……

全部屋のリビングにハイスペック・ゲーミングPCが2台常設されていること。

ハイスペックPCのみならず、ゲーミングチェア、ゲーミングヘッドフォン、ゲーム用マウス(マクロが登録できたりするヤツ)などオンラインゲームをガチプレイするにあたって必要な設備は全て揃っている。

もちろん中国で人気のタイトルはダウンロード済み。「ゲーム用じゃないです」は決して通用しない状況である。日本でも『ゲーマー用ホテル』の話題はたまに耳にするが、それはごく少数かつ特殊なケース。 “全部屋にPCが2台あることを特にウリにしていない” は異常事態だ。

そんな状況下において……

真剣にゲームをプレイし始める友人たち。

(今年イチの声量で)なんでやねん!!!!!!!

以前の記事でもお伝えしたが、中国人のオンラインゲーム好きは我々の想像の遥か上をいっている。「せっかくの旅行中にオンラインゲームなんて」……そのような感覚は、中国人ゲーマーには通用しないのであった。しかもボイチャ(味方と音声で会話すること)まで繋いでおられる……今何時だと思っているのか?

翌朝、私が目を覚ますと友人たちはまさに泥のように眠っていた。聞けば朝5時ごろまでゲームに興じていたらしい。もはや何も言うまい。祐祐、お散歩にでも行こうか……。

執筆:亀沢郁奈
Photo:RocketNews24.

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