注目カメレオン俳優バリー・コーガン、『アメリカン・アニマルズ』では小心者!?

2019年4月12日(金)14時30分 シネマカフェ

バリー・コーガン『アメリカン・アニマルズ』 (C)AI Film LLC/Channel Four Television Corporation/American Animal Pictures Limited 2018

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2004年、アメリカ・トランシルヴァニア大学で実際に起きた事件を描いたリアルクライムムービー『アメリカン・アニマルズ』。本作で大学生の強盗犯のひとりを演じた、若手俳優きっての存在感の持ち主バリー・コーガンの場面写真がいち早くシネマカフェに到着した。



本作に登場する、犯罪に手を染める大学生4人組の中で一番の小心者スペンサーを演じたのが、『ダンケルク』のジョージ役や『聖なる鹿殺し キリング・ オブ・ア・セイクリッド・ディア』の不穏な少年マーティン役などでその強烈な存在感とカメレオンぶりを見せつけてきたバリー・コーガン。


今年の英国アカデミー賞(BAFTA)にて、昨年1年間で優れた才能を開花させた若い俳優を表彰するライジングスター(新人)賞に『ブラックパンサー』のレティーシャ・ライトらとともにノミネート。同賞は、過去にクリステン・スチュワートやトム・ハーディ、トム・ホランドらが選ばれており、スター俳優の登竜門となっている。

まさにいま、映画界から注目を集めるバリーが演じるスペンサーは、画家になることを目標に平穏な学生生活を送っているものの、自分には何かが足りないと思い悩んでいる。後世に残る傑作を生みだしてきた画家たちは、困難を乗り越えてこそ素晴らしい作品を残してきたが、自分の人生はあまりにも平凡だ、というのだ。

そんな中、彼が知ることになったのが、図書館に保管される12億円を超える値が付く「アメリカの鳥類」という超貴重本。これを盗み出せば自分は変われる、そう信じて少しずつ道を踏み外していく姿を、バリーは繊細に演じている。


本作ではとにかく弱気なキャラクターを演じたバリー。だが、二日酔いで撮影に挑み、撮影中に寝落ちした挙句に前日のセリフを言い出してしまう、という珍エピソードも。そんな彼のことを、共演したエヴァン・ピーターズは「バリーは野獣さ」とひと言。


また、バリー本人は自身の演じたスペンサーに対して、「本を盗むことが彼にとっては冒険になるんだ。お金はおまけに過ぎない。それは本を転売することじゃなくて、それ以上のものなんだ。彼はすべてを投げうって荒野へと進んでいく類の男だよ」と独特の表現で分析している。

本作でも新しい魅力を振りまいてくれるであろうカメレオン俳優、バリー・コーガンの演技を楽しみにしていてほしい。


『アメリカン・アニマルズ』は5月17日(金)より新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国にて公開。

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