全ユニバースが泣いている!黒沢咲、苦境を乗り越えオーラスで掴んだ奇跡の逆転ツモ「お見事!」「マジで号泣」/麻雀・Mリーグ
2025年5月2日(金)12時0分 ABEMA TIMES

負ければ敗退の可能性が高まる窮地、セレブは粘り強く戦い、そして乗り越えた。「朝日新聞Mリーグ2024-25」セミファイナルシリーズ、5月 1日の第1試合。TEAM雷電・黒沢咲(連盟)がオーラスに3着からトップになる大逆転のアガリを決め、チームのファン“ユニバース”を大いに沸かせた。
試合前、TEAM雷電と、全試合を終えた5位・KONAMI麻雀格闘倶楽部との差は41.3ポイント。第1試合でトップを取れればほぼファイナル進出決定となるが、逆にラスを引けば第2試合に大きなプレッシャーがかかる。難しい条件と極限のプレッシャーのある状況で第1試合を任されたのが、28日の試合でトップを獲得した黒沢だった。
その黒沢、開局早々に3900点を赤坂ドリブンズ・渡辺太(最高位戦)へ放銃すると、その後もチャンスに恵まれず、南2局までアガリはなし。1万500点持ちのラス目に落とされていた。このまま終われば5位転落、第2試合は連対がほぼ必須となる。そんな逆境で、黒沢は南3局の親番に親跳満をツモ。一撃で2着まで浮上した。
同1本場はテンパイ料を獲得、同2本場にはU-NEXT Pirates・鈴木優(最高位戦)に2700点(+600点)のツモアガリを許したことで、黒沢は3着へ後退。迎えた南4局は、トップ目のセガサミーフェニックス・竹内元太(最高位戦)とは4000点差、鈴木優と600点差という大混戦に。
黒沢の手は白が対子、ドラの7索が1枚。5巡目に出た白を黒沢はポン、2000点のアガリで2着浮上を目指す仕掛けだ。黒沢の決断に、解説の土田浩翔(最高位戦)は「一鳴き?イーシャンテンにした!」と注目。さらに「赤引けばね」とここからの打点アップの展望も口にした。

しかし、簡単に事は進まない。ラス目の渡辺がドラ7索を対子にした七対子で、リーチをかけて来た。待ちは2筒。黒沢は4筒が暗刻のため、2筒を持ってくれば使うことはできるが、それが壁となり放銃の可能性も高い。ファンは「黒沢とにかく放銃だけは避けてええええ」「黒沢2P止まらんぞ」「こわいよー」「直撃だけは、、」と見守る。
その後、黒沢は4筒と四万のシャンポン待ちでテンパイ。さらに赤5筒を引き、5筒と四万のシャンポン待ちへ変更すると、アガれば逆転トップとなる打点が完成した一方で、もう2筒は止まらない形になった。「黒沢これで2p止まらんくなったな」「黒沢降りてくれー」「こわーー」とファンの悲鳴が上がる中で、黒沢がラシャへ“ドン!”という音と共に置いたのはアガリ牌の四万だった。白・赤・ドラの5200点で逆転トップ。実況の小林未沙は「2巡で景色が大きく変わりましたTEAM雷電!黒沢の起用が大成功ですね!」と声を上げ、土田も「大当たり、これでほぼほぼ(セミファイナルは)通過ですね!」と健闘を称えた。
ファンもこの逆転劇に感動・感涙、拍手喝采だ。「お見事!」「マジで号泣」「私も泣いた」「こりゃすげぇわ」「すごい試合だったなあ」「アツすぎる!!!」と試合後も長らくコメントの雨が止まなかった。
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
◆Mリーグ 2018年に全7チームで発足し、2019-20シーズンから全8チーム、2023-24シーズンからは全9チームに。各チーム、男女混成の4人で構成されレギュラーシーズン各96試合(全216試合)を戦い、上位6チームがセミファイナルシリーズに進出。各チーム20試合(全30試合)を戦い、さらに上位4チームがファイナルシリーズ(16試合)に進み優勝を争う。優勝賞金は5000万円。
(ABEMA/麻雀チャンネルより)