「絶対に人気は付いてくる」30歳の双子が未経験でプロレスラーに転身…“ともに100kg超え”のビッグな2人の人生を変えた“意外な転機”

2025年5月2日(金)18時0分 文春オンライン

 “双子でハーフで元力士のプロレスラー”といえば、全日本プロレスで活躍している斉藤ジュン(兄)と斉藤レイ(弟)による「斉藤ブラザーズ」だ。



兄の斉藤ジュンさん(左)と弟の斉藤レイさん(右) ©杉山秀樹/文藝春秋


 ともに身長190cm超、合計体重約250kgの圧倒的なフィジカルを武器に、2021年のデビュー直後から頭角を現し、世界タッグ王座戴冠、プロレス大賞新人賞・最優秀タッグ賞受賞など、マット界を席巻している。


 力士廃業後、30歳を過ぎてからプロレスに転向した二人の転機とは一体何だったのか。再チャレンジの経緯やデビューの裏側について詳しく語ってもらった。


8年間続けた力士を「30歳で廃業しよう」と決意


 2009年、23歳で揃って出羽海部屋に入門した斉藤兄弟は、約8年間の在籍期間中に関取(十両以上)になることができなかったという。二人は当時を振り返る。


レイ「自分たちはやっぱり努力が足りなかったし、考えが甘かったなと思います」


ジュン「相撲は相撲で、人一倍以上はやったつもりではあるんですけど、結果的に関取にはなれなかった」


 28歳頃から、二人は「30歳を目途に辞めよう」と話し合うようになった。ジュン選手は幕下に上がってから勝ち越しと負け越しを繰り返し、レイ選手は二度のケガの影響もあり、ともに「今いる番付から関取になるのは現実的じゃない」という結論に達したのだという。


 30歳で力士を廃業した後、ジュン選手はアラスカでアイスロードを走るトラック運転手を目指し、レイ選手はアメリカで林業のアルバイトをするなど、それぞれの道を模索していた。しかし、ある日突然転機は訪れた。弟のレイ選手が兄のジュン選手を「プロレスをやらないか」と誘ったのである。


ジュン「プロレスなんてもちろんやったことないじゃないですか。ただ、厳しい世界であることはイメージできる。しかも、自分たちは30歳を超えている。そこからプロレスを始めるなんて、『弟は頭がおかしくなった』と冗談抜きで思ったくらいです」


プロレスラーに転向「自信はあった」


 レイ選手が思い立ったのは、山小屋で住み込みをしている最中に見たYouTube動画で、九州プロレスの新人がデビューするまでのドキュメントに「熱いものが込み上げてきた」からだという。レイ選手には、自分たちは人気のあるレスラーになれるという自信があった。


レイ「自分らは元力士で双子という他の選手にはないキャラクターがあったので、絶対に人気は付いてくると信じていましたね」


 熱意に押され、ジュン選手も最終的にプロレス転向を決意。二人は全日本プロレスの入門テストを受けることになる。ジュン選手が語るように「自分らの年齢を考えると、そもそもテストを受けさせてもらえるのか100%じゃない」という不安もあったが、元WWEレスラー・TAJIRI選手の推薦もあり、無事テストを受けることができた。


 そして約半年間の練習生期間を経て、2021年6月9日、後楽園ホール大会にて大森隆男・本田竜輝組を相手に揃ってデビュー。現在、二人の人気はとどまるところを知らず、テレビ・ラジオ出演、写真集発売、CDリリースとリング外の活躍も増えている。


 人々を熱狂させる理由の1つである、斉藤ブラザーズが持つ“ビッグ”なストーリー。そのルーツは、二人の幼少期の体験にあった——。


◆◆◆


 このインタビューの全文は、以下のリンクからお読みいただけます。


(「文春オンライン」編集部)

文春オンライン

「プロレス」をもっと詳しく

「プロレス」のニュース

「プロレス」のニュース

トピックス

x
BIGLOBE
トップへ