丸山礼 サバサバ突き進んでデビュー10周年 女優としての転機は主演作「ワタサバ」 「跳び箱を跳べた」
2025年5月5日(月)5時1分 スポーツニッポン
バラエティーなどで活躍中のタレント丸山礼(28)がデビュー10周年を迎え、女優としても存在感を高めている。転機は2023年に主演したNHKドラマ「ワタシってサバサバしてるから(ワタサバ)」だ。「跳び箱を跳べた感覚で自信になりました」と振り返った。
同名の人気ウェブ漫画が原作で、自称サバサバ女の超勘違いでポジティブな主人公・網浜奈美をコミカルに好演した。当時「演技はほぼ未経験だった」というが、ロバート・秋山竜次やアンミカなどを代表とするものまね芸を武器としており、「なりきる力」は十二分に備わっていた。原作の網浜の表情や立ち居振る舞いを持ち前の能力で研究・再現。そのハマりっぷりは大きな話題となった。「一番反響があった」といい、昨年公開の「夏目アラタの結婚」で映画初出演を果たすなど、女優業のオファー急増につながった。
大きな転機となったキャラクター・網浜については「爽快」と形容。「自分ファーストだけど、皆が言えないようなことをストレートに言ってくれる。演じてる時は無敵です」と笑った。演じたことで私生活でも変化があった。「ちょっと嫌だと思った時はマイルドにごまかしていたのですが、“けっ!”“ふん!”って意思表示できるようになりました。物事を言えるって気持ちいいですよね」。その網浜が再来する「ワタサバ」の続編がきょう5日にNHK総合で開始。月〜木曜午後10時45分から放送される。
19歳でデビューした直後には苦悩もした。20歳で仕事が一度なくなり、お笑いの賞レースも結果がなかなか出なかった。だが、YouTubeなどに活路を見いだし、賞レースも「苦手だから出ない」と決断。「やりたいことをやる」とした上で「目の前にあるものを全力でやってきたらここまできました」とまさに“サバサバマインド”で突き進んできた。
デビュー10周年の節目を迎え「かゆいところに手が届く存在になりたい」とさらなる飛躍を誓った。その中でも、「出られるものには全部出たい」と強い意欲を見せる女優業の今後の活躍にも期待がかかる。