石破茂首相 トランプ米大統領との相性を聞かれ「意外といいですね」、フジ「日曜報道」に生出演
2025年5月11日(日)9時12分 スポーツニッポン
石破茂首相(68)が11日、フジテレビ「日曜報道 THE PRIME」(日曜前7・30)に出演。米トランプ政権が、すべての貿易相手国に対し一律10%の関税措置を課す姿勢を見せていることについてコメントした。
米政権は4月5日、国別の貿易赤字を参考に独自に設けた「相互関税」の第1弾として、ほぼ全ての国に10%の関税を課した。9日には約60カ国・地域を対象に、税率を上乗せする第2弾を発動したが、米債券市場や株式市場の混乱を受け、90日間の停止を決めた。
トランプ大統領は今月8日「一部の国は巨額の対米貿易黒字があるため、関税はより高水準になる」と指摘し、英国との交渉合意で維持した10%関税の妥結が最低水準になるとの考えを示した。一方、9日には、例外的な対応を取る可能性にも言及した。
日本は米国に一連の高関税策の撤廃を求めているが、米政権は日本にも同様の対応をするとみられ、厳しい交渉が続くとみられる。米商務省によると、米国のモノの対日貿易赤字は2024年に687億ドル(約10兆円)となり、台湾、カナダなどに続き8番目に大きい。
梅津弥英子アナウンサーが「米国との関税交渉ですが、ここまでの手応え、どう感じてらっしゃいますか?」と聞くと、首相は「議論がだんだんかみ合ってきたねって感じですよね」と言い、「要するに簡単な言葉で言っちゃえば、どっちかが損してどっちかが得するって話じゃなくて、うーん、どっちも得するっていうね、ウインウインって言っちゃえば簡単な話なんだけど、それをどうやってつくっていくかであって、どっちかが得してどっちか損するというようなことは交渉としてやるべきではないと思っています。そういう意味でかみ合ってきたなという感じがしてます」と説明した。
また、元大阪市長で弁護士の橋下徹氏が「トランプさんとの相性は率直にどうですか?」と聞くと、「意外といいですね」と答えていた。