永瀬九段 10手目に角を3段目へ 藤井名人との第4局で変化球 戦型は角換わり
2025年5月17日(土)10時25分 スポーツニッポン
将棋の藤井聡太名人(22)=王将を含む7冠=に永瀬拓矢九段(32)が挑む第83期名人戦7番勝負(毎日新聞社、朝日新聞社主催)は17日、大分県宇佐市の宇佐神宮で第4局1日目が始まり、戦型は先手・藤井の角換わりになった。
お互い2度、飛先の歩を突き合った5手目、藤井が角道を開けた。角換わりを目指す藤井の自然な駒組みにアクセントを加えたのが永瀬の10手目。すんなり角交換へ踏み込まず、自陣3段目に角を上がって歩交換を防いだ。
角交換は藤井から行い、手順に永瀬は角がいた3段目へ金が上がった。藤井からの歩交換を防ぐため、3三の地点を金で守る変化球だった。
両者によるタイトル戦はシリーズとしては藤井の4勝0敗で、対局としては藤井の16勝3敗。藤井の先手番では5勝3敗となる。つまり永瀬は後手番でしかタイトル戦で勝てていない。第4局がカド番であることはもちろんだが、注目された永瀬の準備が明らかになった。
午前10時のおやつは藤井が「鏝絵(こてえ)の町」と宇佐ブレンド、永瀬はいちごモンスターとブルーベリーフローズン、苺のミルキーシェイク。