アスレチックス・森井 大谷も断念した前例のない挑戦 進学やNPBの道と葛藤も決め手は母親の教え
2025年5月23日(金)10時0分 スポーツニッポン
23日深夜放送のTBS「バース・デイ」(深夜1・23)は桐朋(東京)出身で、アスレチックスとマイナー契約を結んだ森井翔太郎内野手(18)の前例のない挑戦に密着した。
偏差値70超えの超進学校・桐朋で183センチ86キロの大型スラッガーとして高校通算45本塁打を記録。投げては最速153キロの本格派右腕で昨年のドラフト上位候補として注目された。
“二刀流”としてNPBから高い評価を受けたが、選んだのはドジャース・大谷翔平投手が断念した高校からの直接メジャーリーグ挑戦。さらに同じ“二刀流でのメジャー挑戦”を表明した。
日本人アマチュア選手として史上最高額となる契約金2億3700万円でアスレチックスとマイナー契約。マイナーリーガーはおよそ130人がわずか10%の狭き門“メジャー昇格”を目指して競い合っている。チーム最年少となる18歳が厳しい環境に飛び込んだ。
メジャーでは6つのランクに分かれており、一番下の「ルーキーリーグ」から昇格を目指す。果てしなく長い道のり。進学やNPBという選択肢がある中で、なぜ、いばらの道を選んだのか。大学まで体育会でアメリカンフットボールをプレーした父親は「勉強を頑張ってもらうのが現実的だと思っていた」と堅実な道を勧めた。だが、母親は「いい大学に行って、いい会社に入る人生が全てではないとは思っていた」と、やりたいことを大事にしてほしいと願っていた。
森井自身も決断するまでには「NPBに進むのが正規ルート」「米国に行くなら大学の方がいいんじゃないか」と迷いもあった。そうした中で直接メジャー挑戦すると決断した決め手となったのは母親の教えだった。その言葉とは。