『あんぱん』<半端でもんてきたりしよったら殴っちゃる>病床でコブシを見せた寛先生。「パンチ」が暗示しているのはもちろん…視聴者「さすが中園脚本」「鉄槌ではなく迷える人への激!」「せめて金曜に退場してほしかった」
2025年5月26日(月)15時50分 婦人公論.jp
(『あんぱん』/(c)NHK)
今田美桜さん主演・連続テレビ小説『あんぱん』(NHK総合/毎週月曜〜土曜8時ほか)。第9週「絶望の隣は希望」の第41回が5月26日に放送されました。嵩と千尋の育ての親、寛が急逝するという展開が反響を呼んでいます。
*以下5月26日放送回のネタバレを含みます。
朝ドラ通算112作目となる『あんぱん』は、子どもたちの人気者<アンパンマン>を生み出したやなせたかしと、小松暢の夫婦をモデルとした物語。ヒロインの<朝田のぶ>を今田美桜さん、<柳井嵩>を北村匠海さんが演じます。
のぶの父・結太郎を加瀬亮さん、のぶの母・羽多子を江口のりこさん、嵩の母・登美子を松嶋菜々子さん、嵩の伯父・寛を竹野内豊さん、謎のパン職人・屋村草吉役を阿部サダヲさんが演じます。
林田理沙アナウンサーが語りを、脚本は中園ミホさんが担当。主題歌『賜物』はRADWIMPSが手掛けています。
<あらすじ>
昭和15年1月、のぶの祝言の話が進む朝田家。
釜次(吉田鋼太郎さん)たちは胸を弾ませる。
同じころ、東京では嵩が卒業制作に取り組んでいた。作品を仕上げたらのぶに会って気持ちを伝えようと作業に没頭する嵩だったが、そのもとにある電報が届く。
それは育ての親である伯父・寛が危篤のためすぐ帰るように、という衝撃の内容だった。
しかし「仕上げないと伯父さんに顔向けできない」と語った嵩は卒業制作を完成させることを優先させる。
半端でもんてきたりしよったら…殴っちゃる
その後、作品を仕上げて、急いで高知に戻った嵩であったが、すでに寛は息を引き取った後だった。
千尋から責められ、「おじさんは怒っているんだろうな」と悔やむ嵩だったが、千代子からは寛が亡くなる前に嵩のことを話していたことが告げられる。
最期の時まで、嵩が卒業制作に取り組んでいることに思いをはせていたという寛。
「最後まで描き上げんと半端でもんてきたりしよったら…半端でもんてきたりしよったら…殴っちゃる。嵩が決めた道や。嵩が生きる道や。投げ出すがは許さん。嵩も千尋も…投げ出すがは許さん」
と病床で語っていたことが、千代子によって明かされる。
「寛さんと嵩さんは、やっぱり心が通じ合うちょったがやね」と話した千代子。二人が寛を思い、寄り添って号泣するところでドラマは幕を下ろした。
<視聴者の声>
ドラマ初回から嵩と千尋を優しく見守ってきた寛。
やなせたかしさんや「アンパンマン」の言葉を想起させるセリフも多く、ネットでは「名言製造機」などと呼ばれて愛されていました。
その寛先生の突然の死。しかも週の始まりの月曜にまさか…ということで、SNSやコメントは悲しみであふれました。
そしてその退場回、病床で嵩のことを想って握りこぶしをみせた寛について、「アンパンマン」のあのシーンを想起した視聴者も多かったようです。たとえば…
「寛先生に該当するアンパンマンキャラクターはなんだったんだろう? 最後にパンチをみせたし、もしや…」「竹野内豊さんが演じた寛おじさんのアンパンチ。それは鉄槌ではなく迷える人への激。アンパンチのホントの意味を知った週の始まり」「中園さんここで!? 寛先生、最後のアンパンチは見事でした」「嵩はこの後のぶの婚約を知ることになる。今週は嵩にとって辛い週…。早く皆んながハッピーな展開になって欲しい」「せめて寛先生の退場は金曜日にして欲しかった…今週シンドイ」
といった声が見られていました。
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