米軍派遣の打診を明かしたメキシコ大統領「主権は売り物ではない」「駐留は認めない」
2025年5月4日(日)20時46分 読売新聞
メキシコのクラウディア・シェインバウム大統領
【ロサンゼルス=後藤香代】ロイター通信によると、メキシコのクラウディア・シェインバウム大統領は3日、トランプ米大統領から過去の電話会談で、麻薬組織との戦いのために米軍をメキシコに派遣する案を打診されたと明らかにした。
シェインバウム氏は3日のメキシコ市近郊のイベントで、「主権は売り物ではない」とトランプ氏からの提案を拒否したことを明かし、「領土と主権は神聖不可侵だ。米軍の駐留は認めない」と述べたという。
米紙ウォール・ストリート・ジャーナルは2日、米国に麻薬を密輸する組織との戦いに米軍の関与を認めるよう、トランプ氏がメキシコに圧力をかけていると報じた。シェインバウム氏の発言は、この報道に反応したものとみられる。