ロシア、対ドイツ戦勝80年軍事パレード、中国の習近平氏出席…プーチン氏、ナチスと軍国日本を名指し非難

2025年5月9日(金)20時50分 読売新聞

 ロシアのプーチン政権は、80年の節目を迎えた第2次世界大戦でのナチス・ドイツに対する勝利記念日の9日、モスクワ中心部「赤の広場」で軍事パレードを開催した。プーチン大統領は演説で、ウクライナ侵略に参加する兵士を「国家、社会、国民すべてが支持する」と述べ、侵略を正当化した上で国民に結束を呼びかけた。

 パレードには中国の習近平シージンピン国家主席やブラジルのルラ・ダシルバ大統領など、20以上の国・地域の首脳らが列席。プーチン氏と習氏は隣に並びパレードを見守った。米欧の対露制裁が続く中、友好国を集め、ロシアの孤立化を打ち消す狙いがある。

 プーチン氏は演説で、ウクライナ侵略に参加した兵士を「勇気や決意、その精神力に誇りを持つ」と称賛。80年前の「ナチス・ドイツ」や「軍国主義日本」を名指しして非難した。

 ただ、核兵器に言及して米欧を威嚇した昨年の演説に比べると、挑発的な発言は少なかった。和平交渉が進む中、仲介する米国のトランプ大統領を刺激する発言を控えた可能性もある。

 タス通信によると、軍事パレードには1万1000人以上の軍人が参加。1500人はウクライナ侵略に参加する兵士だったという。侵略で実戦使用中の複数の無人機が初めて披露された。

 パレードには中国など13か国の軍の兵士も参加。ウクライナ侵略で露西部クルスク州に兵士を派遣した北朝鮮の兵士は参加しなかったが、北朝鮮の駐露大使や軍高官らが列席した。

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