コードレス掃除機のバッテリーを長持ちさせたい……注意すべき使い方はある?【家電のプロが解説】

2025年5月8日(木)21時25分 All About

部屋中を掃除できて便利なコードレス掃除機。一方で、バッテリーの寿命は気になるところですよね。平均的な寿命と、バッテリーを長持ちさせる方法について、「All About」白物・美容家電ガイドの田中真紀子が解説します。


コンセントの位置を気にすることなく、部屋中を掃除できて便利なコードレス掃除機。一方でバッテリーの寿命は気になるところですよね。どのようにすれば長持ちするのでしょうか。
「All About」白物・美容家電ガイドの田中真紀子が解説します。
(今回の質問)
コードレス掃除機のバッテリー寿命を長持ちさせたいです。注意するべき使い方はありますか?
(回答)
コードレス掃除機の場合、一般的なバッテリーの寿命は3年程度といわれています。ただし使い方によっては寿命が短くなりますので、できるだけ長持ちさせる使い方を心がけましょう。
どういうことなのか、以下で詳しく解説します。

寿命は2年半から3年

リチウムイオンバッテリーの登場により、家電のコードレス化は飛躍的に拡大しました。近年のコードレス掃除機が、吸引力が強く、稼働時間も長くなったのは、まさにリチウムイオンバッテリーのおかげです。それ以前のコードレス掃除機は吸引力が弱く、短時間使っただけですぐに充電がなくなってしまうことが多かったので、掃除のスタイルを変えた立役者といってもいいでしょう。
そんなバッテリーには寿命があり、機種や使い方にもよりますが、約2年半から3年といわれています。しかし寿命があることを知らない人も意外と多く、充電できなくなったから故障だと思って修理に出したり、買い替えたりする人も多いようです。

バッテリーの寿命を縮めてしまう使い方

では、どのような使い方をすると寿命が短くなってしまうのでしょうか。

使用後に充電しない

掃除機を使用した後に充電をせず、次に使おうと思ったらバッテリー残量が0%だったという経験はありませんか。バッテリーは残量がない状態でも、さらにエネルギーを放出しようとするため、「過放電」という状態になってしまいます。その結果バッテリーに負担がかかり、劣化や故障など寿命につながってしまうのです。
ちなみに一般的には、満充電になっても充電し続けると過充電状態となり、バッテリー劣化の要因になるといわれていますが、コードレス掃除機の多くは満充電になると自動で充電を終えるため、充電プラグを差しっぱなしでも問題ないとしています。

バッテリーが切れたのに運転スイッチを何度も入れる

掃除機をかけている途中でバッテリー残量がなくなり、動かなくなってしまうこともあります。このとき、一度電源を切って再び入れたら、少し使えることがありますが、これも無理にエネルギーを放出する「過放電」を招きます。

1年以上充電せずに放置している

バッテリーは使わなくても自然放電することが多いため、満充電の状態で放置しても徐々に残量が減ってきてしまいます。その結果、残量がなくなって過放電状態になり、バッテリーが劣化する可能性も。1年に1回はフル充電するようにしましょう。

周囲の温度が5℃以下の状態で充電する

リチウムイオンバッテリーは、周囲の温度が5℃以下に下がるとリチウムイオンの電解質が結晶構造になる場合があります。その状態で充電すると内部構造が損傷し、バッテリー容量や寿命が低下する可能性も。一方でリチウムイオン電池は高温にも弱いので、周囲の温度35℃以上での充電も避けましょう。
この記事の筆者:田中 真紀子
白物家電、美容家電の専門家兼ライターとして活躍。日々発売される新製品をチェックし、製品の紹介記事やレビュー記事を雑誌やWeb、新聞などで紹介している。日常的にも話題の新製品を使うことで、ライフスタイルに合わせた選び方や、上手な採り入れ方の提案も行っており、テレビ出演も多数。
(文:田中 真紀子)

All About

「掃除」をもっと詳しく

「掃除」のニュース

「掃除」のニュース

トピックス

x
BIGLOBE
トップへ