ドジャースは「いじめっ子」 MLB286発の米解説が佐々木朗希獲得に愕然「誰が彼らを倒せる? 野球界で最強だ」
2025年1月18日(土)16時0分 ココカラネクスト
大谷(中央)と山本(右)に加え、佐々木(左)も新たに手中に収めたドジャース。その補強は米球界で大きな反響を生んでいる。(C)Getty Images
今オフにロッテからポスティングシステムを公示。その去就が注目されていた佐々木朗希が1月17日(現地時間)にドジャースとマイナー契約を結んだ。
世間の耳目を集めた異例の契約がついに成立した。現在23歳の佐々木は、契約金や年俸などの総額が制限され、マイナー契約しか結べない「25歳ルール」の対象となり、契約金も650万ドル(約10億2700万円)。特大のポテンシャルを考えれば、破格の値となった。
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20球団以上が参戦するなど米球界でも垂涎の的となっていた。そんな「令和の怪物」のスター軍団入りは、瞬く間に米メディアでもトレンドとなった。多くの識者や記者たちが、この争奪戦やドジャースに対する個人的な見解を示す中、ファンの声を代弁するように率直な想いを口にしたのは、MLB通算286発のスラッガーでもあったカルロス・ペーニャ氏だった。
現役時代にMLB8球団を渡り歩き、米球界の移籍事情も熟知する名手は、MLB公式ネット局『MLB Network』に出演。「速報」として取り上げられた佐々木の去就について「信じられない。このチーム(ドジャース)は、もうすでに投手陣は十分に厚い。だからこそ、マジかよって思うね」と目を丸くした。
「でも、これがドジャースのやり方だ。彼らを『いじめっ子』と呼ぶのはむしろ控えめなぐらいじゃないかな(笑)。またやってくれた」
新シーズンのドジャースの先発投手陣には、ブレイク・スネル、タイラー・グラスノー、山本由伸に加えて23年9月の右肘手術から2年ぶりに投手復帰する大谷翔平やクレイトン・カーショウ、ボビー・ミラーらが居並ぶ。その中に佐々木が加わるとあって、ペーニャ氏は「個々に怪我の問題はあるけど、冗談じゃないって話だ」と強調。そのタレント力に脱帽した。
「野球って言うのは結局のところ、グラウンドの上でプレーしてから評価すべきではある。でも、このチームの顔ぶれを紙面上だけで見ると、『成功しないなんてありえない』って言わざるを得ない。本気で何度でも優勝できるさ。何度でも、何度でも、ね。長期的に見ても支配的になると予想できる。一体、誰が彼らを倒せるって言うんだ。このチームは間違いなく野球界全体で最強だ」
MLBでは、2000年に3連覇をやってのけたヤンキース以降、ワールドシリーズを連覇したチームはいない。その四半世紀に渡って誕生していない快挙をドジャースはやってのけるのか。少なくとも佐々木の加入によって機運は高まっていると言えそうだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]