【巨人】諦めなかった増田大輝の全力疾走 広島のアウトカウント勘違い走塁から徐々に流れ変わる
2025年4月29日(火)23時12分 スポーツ報知
9回2死一塁、三塁への三ゴロ失策で生還した一塁走者の増田大輝(カメラ・今成 良輔)
◆JERA セ・リーグ 巨人4×—3広島=延長12回=(29日・東京ドーム)
巨人が延長12回に甲斐のサヨナラ犠飛で広島を破り、開幕からの対広島の連敗を「3」で止めた。
先発の井上は2点リードの4回に末包に同点2ランを浴び、6回には勝ち越しタイムリーを許して6回5安打3失点で降板した。その後は田中瑛、ケラー、高梨、船迫、マルティネスとつなぎ大勢が11、12回を無失点に抑えた。
2回にキャベッジの2ランで先制した打線は1点を追う9回、2死一塁から若林の三ゴロを小園が一塁悪送球。フルカウントで自動スタートしていた代走の増田大は、白球がファウルグラウンドを転々とする間にスピードを緩めることなく同点のホームを踏んだ。最初から諦めず全力疾走していたからこそ一気に生還できたプレーだった。
対照的だったのは広島の走塁。6回、2死三塁から末包の勝ち越し適時打が出た後、続くファビアンの内野フライで末包がスタートせず、一塁ベース付近に停滞。2死だから全て走らなければいけないが、明らかにアウトカウントを勘違いしていた。二飛でチェンジとなり、スコアに直接的な影響はなかったが、苦笑いでベンチに戻った。試合の流れの変化を予感させるスキが見えた。場内に「まだ何か起きるかもしれない」の空気が漂った。
その後、広島打線は7回から9回まで3イニング連続3者凡退。巨人の救援陣が完璧に封じた。徐々に試合の流れが傾き始め、そして3—2の広島1点リードで迎えた9回、最後の最後2死一塁で守備のエラーが同点劇につながった。