【日本ハム】清宮離脱でし烈なサード争い!定位置再奪取を目指す選手、ロマン砲などチャンスをものにするのは?

2024年2月20日(火)6時30分 ココカラネクスト

野村は昨季の開幕戦に「4番・3塁」でスタメン出場した(C)KentaHARADA/CoCoKARAnext

 プロ野球の春季キャンプも終盤、まもなくオープン戦もスタートと実戦の機会も増えてくる時期。

 そんな中、2年連続最下位から巻き返しをはかる日本ハムでは、し烈なサードのポジション争いがおこなわれている。〝本命〟の清宮幸太郎がキャンプイン直前に左足を負傷、ゲーム復帰まで5週間の診断が下されたことで開幕に間に合うかは微妙な状況とあって、ホットコーナー争いもチームの一つの焦点となっている。

【動画】エスコン初本塁打を記録した野村が、今季本拠地最終戦で13号ソロを放ったシーン

 チームにとって予想外の事態ではあるものの、選手たちにとってはチャンスでもある。

 ポジションを勝ち取ろうと、このキャンプでは様々な選手らがアピールを続けている。まず、筆頭とされているのが、野村佑希だ。昨季、開幕戦は「4番・三塁」で先発出場。その後もサードでの起用が続いていたものの、自身の打撃不振やチーム事情もあって、清宮が代わってサードに入り、自身はファーストにコンバートされた。

 ただ元々は自身がずっと守ってきたポジションということもあり、再奪取に燃えている。「6番・三塁」で先発出場した7日の紅白戦では”キャンプ1号”となる左中間へのソロ本塁打を放つと、「3番・三塁」でスタメン出場した17日の練習試合(対サムスン)では”対外試合1号”となる左中間ソロを含む3打数2安打4打点の活躍をみせるなど、定位置奪還へ、首脳陣へ猛アピールを続けている。

 そして野村と同じく、アピールを続けているのは、郡司裕也だ。昨季、中日からトレード移籍、本職はキャッチャーだが、持ち味である打撃力を活かすべく、昨年経験したファーストやレフトに加え、このキャンプからは自身で志願してサードのポジションにも挑戦している。

 バッティングを活かすにもまずは試合に出ることが最優先と自身が口にするように、そのチャンスを少しでも広げるべく、懸命に努力を続けている。その郡司も、キャンプ序盤の紅白戦からコンスタントにヒットを重ねると、12日の練習試合(対サムスン)では途中出場ながら、最初の打席でいきなり左中間へ豪快な3ランを放り込んだ。

 加えて17日の練習試合(対サムスン)でも同じく途中出場ながら3安打全てがタイムリーとなる4打点と大暴れ。好機での勝負強さを発揮し、試合後には新庄剛志監督からも称賛された。守備でもサードを守る機会が増えているが、打球処理もスムーズに行うなど、攻守にわたって貢献している。

 そして、期待の若手もアピールが光る。2021年ドラフト2位入団の有薗直輝は、入団から2年連続1軍昇格を果たしているものの、いまだ初ヒットは記録できていない。だが、昨季はシーズン最終戦に「4番・三塁」でスタメン出場。5打数4三振とふるわなかったものの、その悔しさを糧にトレーニングなどオフには自身を磨いてきたという。

 キャンプは2軍スタートで始まったものの、3日の紅白戦に呼ばれ第1打席でいきなり2塁打を放つと、その後の打席でもヒットを重ね、持ち味の打撃をアピールしている。将来の4番候補ともいわれ、虎視眈々と開幕スタメンをねらっている。

 現時点でレギュラーは昨季25本塁打をマークした万波中正だけと新庄監督が明言している通り、それ以外は誰が開幕戦のオーダーに名を連ねてもおかしくはない。

 ここまで対外試合5試合は全勝と選手の状態の良さも目立つ。プロ野球のオープン戦は23日からスタート、各球団とぶつかるこれからの試合の内容が目指すレギュラー争いには大事になるとあって、選手たちのアピール合戦もますます激しさを増しそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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