「昨年同様に厳しい」新庄ハム2年目に球界OBから向けられる視線 ソフトバンクは満場一致で優勝候補に

2023年2月23日(木)18時6分 ココカラネクスト

(C)CoCoKARAnext

 昨年のプロ野球は、オリックスがパ・リーグ連覇と日本一に輝き幕を閉じた。オフシーズンには国内移籍だけでなく、オリックスから吉田正尚外野手(29)、ソフトバンクから千賀滉大投手(30)がメジャー移籍を決断するなど、各球団の戦力図は大きく変わってきた。

 そんなパ・リーグの優勝予想について、元中日の山本昌氏(57)、岩瀬仁紀氏(48)、福留孝介氏(45)、元横浜の佐々木主浩氏(55)、元日本ハムの田中幸雄氏(55)、元ヤクルトの宮本慎也氏(52)、元阪神の藤川球児氏(42)らが、YouTubeの『名球界チャンネル』で語り合った。

【関連記事】【巨人】背番号6の牙城はいよいよ崩れるか 坂本勇人をおびやかすスーパールーキーの存在

 2年連続覇者のオリックスは、今年も投手陣が凄いとレジェンドたちが満場一致で強さを確信した。吉田が抜けたものの西武から森友哉捕手(27)が加入し戦力ダウンをおさえた印象。しかしこの補強について宮本氏は、「吉田正尚は群を抜いたバッター。その穴はなかなか埋まらない。あとは外国人次第」と、打てる捕手としての評価は高いが、打撃能力だけで見れば吉田の根けた穴を完全に補うことは難しいと語った。

 名球会のレジェンドたちが声を揃えて強さを強調したのが、昨年2位のソフトバンクだ。ソフトバンクはオフシーズンに外国人助っ人だけでなく、レンジャーズ3Aから有原航平投手(30)、日ハムから近藤健介外野手(29)、ロッテからオスナ投手(30)などの獲得に成功し、大型補強に成功。これにはレジェンドたちの口からも「鬼補強」「昔の巨人のよう」という言葉が出た。

 千賀が抜けた穴を感じさせないほどの投手陣の充実ぶりに宮本氏は、「普通に考えたら80勝以上する」と予想。さらに藤川氏も、「ソフトバンクが勝つと思います。オリックスやロッテは山本由伸や佐々木朗希のメジャー挑戦を目指している。そうなると1番勝ちに行ってるのはソフトバンク。ぶっちぎりの可能性もある」と独自の見解も添えながら、異次元補強に踏み切ったソフトバンクの優勝への意思を感じていた。ソフトバンクは柳田を始めとする中心選手がWBCに出場せず、万全な調整ができることもプラスに働いている。

 また球界OBたちは、楽天と西武は共に投手陣は良いものの、中心野手の高年齢化などが不安視されると分析。田中氏はロッテが、監督が代わり佐々木朗希投手(21)が軸となってきたことで躍進するのではと予想した。

 そんな中「優勝以外目指さない」と宣言している新庄監督率いる日本ハムについては、まだまだ戦力的に厳しいのではないかという声があがり、田中氏からは、「戦力的には若い選手が多くて、野手の経験不足も否めない。昨年同様の厳しさはある。3年くらいかけてチームを作って行ければ良い」と、まだ発展途上中だという見解を披露。さらに中心選手であった近藤の移籍で戦力ダウンも確実視され、新体制発足から2年目の今シーズン優勝するのは難しいのではないかと、厳しい意見が寄せられた。

 それでも日ハムは、キャンプ初日から12球団の先陣を切って紅白戦を行うなど今年も独自の路線で準備を行っている。新戦力の選手たちも積極的にアピールするなど、悲願の優勝に向けて力をつけている。

 この座談会では他にもレジェンドたちによる忖度なしの戦力分析が披露され、最後にはそれぞれが予想する優勝チームが発表された。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

ココカラネクスト

「ソフトバンク」をもっと詳しく

「ソフトバンク」のニュース

「ソフトバンク」のニュース

トピックス

x
BIGLOBE
トップへ