「このホームランには大きな意味がある」イ・ジョンフ今季OP戦初アーチを記録 母国メディアも幸先の良いスタートを称賛「指揮官の構想に完璧な答え」
2025年2月27日(木)16時10分 ココカラネクスト

2年目の今季は怪我をせずにシーズンをまっとうしたいところだ(C)Getty Images
昨季の悔しさを胸に秘め、幸先の良いスタートを切った。
ジャイアンツのイ・ジョンフが現地時間2月24日(日本時間25日)、ロッキーズとのオープン戦でホームランを記録した。この試合では「3番・中堅」でスタメンに名を連ねており、メジャー2シーズン目に向け好パフォーマンスを披露している。
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ルーキーシーズンとなった昨年は開幕戦から先発出場を果すも5月に試合途中で左肩を痛め、以降は戦列から離れ治療に専念することとなった。
シーズンを通しての活躍を誓う今季、オープン戦序盤の時点で持ち味である打撃でアピールするイ・ジョンフ。韓国メディア『スポーツ朝鮮』もその活躍をさっそく取り上げている。
2月25日、同メディアはロッキーズ戦でのイ・ジョンフのホームランを伝えており、「1回裏の第1打席から豪快なスイングを披露した。2アウト走者なしの場面で打席に入ると、相手先発チェイス・ドレンダーの速球を引っ張り、右翼スタンドへ叩き込んだ」とレポート。また、23日に行われた、レンジャーズ戦でオープン戦初ヒットを記録したと振り返り、「イ・ジョンフは、2試合連続安打かつ今季初本塁打をマーク。昨年の衝撃的な肩の負傷を乗り越え、迎える2025年シーズンへの期待を大きく膨らませた」と綴っている。
その上で、「このホームランには大きな意味がある。アメリカではイ・ジョンフをコンタクト重視のアベレージヒッターと見る声が強かった。昨季入団するとすぐにリードオフのレギュラーとして定着した」と説明。また、この試合で3番として起用され本塁打を放ったことで、「監督の新たな構想に完璧な答えを出した」と称えている。
同メディアは、今回のパフォーマンスを受け、「イ・ジョンフには十分なパワーもある。より正確に言えば、バットスピードの速さと前で捉えるスイングによるライナー性の打球で飛距離を生み出す技術を持っている。KBOリーグでも2022年に23本塁打を放ったのは、その証明だ。今回の本塁打もまさにそんな一撃だった」と賛辞を並べており、さらに、「サンフランシスコのボブ・メルビン監督は、そんなイ・ジョンフの能力を把握した上で、今季勝負に出た」として、指揮官による3番起用の構想をそう読み解いている。
主に1番を任されていた昨季からの打順変更は、やはりイ・ジョンフに対するチームからの期待の表れとも言えるだろう。メジャー2シーズン目での本領発揮に向け、ここからのオープン戦でもの打棒に注目が集まる。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]