頼もしいぜ、選手会長!大城卓三が0―0の8回に劇的決勝2ラン「打った瞬間、自分もホームランだと」
2025年4月23日(水)22時45分 スポーツニッポン
◇セ・リーグ 巨人2—0中日(2025年4月23日 東京D)
巨人の大城卓三捕手(32)が23日の中日戦(東京D)に「5番・一塁」で先発出場。0—0のまま迎えた8回に2戦連発となる値千金の2号決勝2ランを放ち、チームを勝利へと導いた。
打った瞬間それと分かる会心の一撃だった。1死一塁で入った第4打席。この回から登板した相手5番手右腕・マルテがカウント2—2から投じた5球目、真ん中にきた甘い直球を完璧に捉えた。
大城卓はスイングした直後にバットを放り投げ、一塁側の巨人ベンチに向かって右手人差し指を誇示。歓喜に沸くベンチに見守られ、スタンドの歓声に包まれながらガッツポーズを見せると、悠々とダイヤモンドを一周した。
阿部慎之助監督(46)を「もう打った瞬間ね、ホームランだと思ったんで。うれしかったです、はい。もともとバッティングは素晴らしいものを持っているんで。5番に入れてますんで。いい働きをしてくれてるなと思います」と喜ばせた劇的な一発。
試合後、単独で今季初のお立ち台に上がった選手会長は「自分もとてもうれしく思ってます。ありがとうございます」と第一声を発し、「とてもいいピッチャーですので、はい。積極的にいこうと思ってましたので、はい。そのまま積極的にいった結果が、はい。いい結果につながったかなと思います」と一言ひとことかみ締めるように口にした。
WBCにも出場した2023年にはチームの正捕手として134試合に出場し、打率.281、16本塁打、55打点と活躍。だが、昨季は最多スタメンマスクを4学年下の岸田に譲り、今季はソフトバンクから同学年の甲斐がFA加入したこともあってここまで捕手としての出場ない。それでも持ち前の打力を生かし、一塁手として出場。5番に大城卓が入ることで4番・岡本との相乗効果も生まれている。
8回の打席も「後ろにつなごうと思って打席に立ちました」というが、会心の一撃に5回無失点で降板していた東海大の後輩・山崎もベンチで大喜び。大城卓は「打った瞬間とてもいい手応えでしたので、打った瞬間、自分もホームランだと思いました」とし、自身の現在の役割については「どんな場面でもいった時にしっかり自分のなかで結果が残せるようにしっかり準備して毎試合臨んでます」と頼もしい。
自身の打撃の状態についても「悪くはないと思いますので、これからももっといい場面で打てるように頑張っていきたいと思います」とキッパリ。
25日からは敵地・甲子園に乗り込んで阪神との3連戦。前回は本拠・東京ドームで屈辱の同一カード3連敗を喫しているだけに「阪神には3連敗食らってますので、しっかり甲子園で返せるように頑張ってきたいなと思います」と言い切っていた。