戦力外→巨人ローテ入りの大躍進果たせるか 現れた「ミスターK」 反骨心も話題 「巨人に与えてくれたギフトだ」

2025年3月3日(月)11時51分 ココカラネクスト

石川はここまで対外試合5回0封と結果を積み重ねている(C)産経新聞社

 巨人は3月2日に行われたヤクルトとのオープン戦(東京ドーム)に巨人移籍後初となる本拠地登板となった田中将大が先発。2回2安打無失点。オープン戦とはいえ、3万7000人もの観客が見守る中で最速145キロをマークと安定したパフォーマンスを示した。

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 この投球に阿部慎之助監督も先発ローテ入りを示唆、日曜日の「サンデーマー君」を予定するなどまた一歩、開幕にむけ大きく進んだ。

 一方、この試合でアピールしたのは田中だけではなかった。左腕、石川達也は1−2の6回から登板すると、先頭のホセ・オスナ、続く浜田太貴を連続空振り三振に打ち取ると、7回も前日に本塁打を放っていた丸山和郁、赤羽由紘を連続三振と2回4奪三振、無失点と圧巻の投球。キレのある直球にチェンジアップ、スクリューの変化球も冴え、変幻自在の投球で開幕カードでぶつかるヤクルト打線を封じ込めた。 
 
 ここまで対外試合3登板し、5回0封と新たに現れた「ミスターK」に対しては巨人首脳陣も従来の中継ぎ、また開幕ローテ入りの"逆転"もありうると認めるほど、評価を高めている。

 石川は法大から2020年育成ドラフト1位でDeNAに入団。22年に支配下登録されて1軍デビューを果たすと23年は28試合で3ホールド、防御率1.97。昨季も15試合で2ホールド、防御率1.93と安定したパフォーマンスを示していたが、DeNAから戦力外となり、その後、巨人入りした。

 ここまでの開幕ローテ争いは開幕投手内定の戸郷翔征、2年連続10勝をマークしている山崎伊織、昨年侍ジャパンでも奮闘した井上温大、フォスター・グリフィンの両左腕が有力視されており、ここにベテランの田中が加わる形。残り1枠を赤星優志、横川凱、堀田賢慎らが争う形となっている。 

 左腕に関してはこの日は2イニングもパーフェクトに抑え、段々と期待値も高まっている。快投にはネット上でファンの間からも「なんで横浜(DeNA)はこんないい投手、放出したの?」「巨人に与えてくれたギフトだ」「石川、楽しみすぎる」など、投げるたびに応援の声も多く集まっている。

 石川はDeNAを戦力外となったことで「巨人で腕がちぎれて終わってもいいぐらいの気持ち」など、ハングリー精神あふれるコメントも話題を呼んでいる。

 ストライク先行で投げ切る強気のピッチングも高評価につながり、チームにとっても、先発、中継ぎともにユーティリティな使い方ができる投手がいれば、それだけチーム運用にも有利に働くことに。今後の開幕までの道のりも要注目の選手となりそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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