RB大宮・長澤徹監督「どこと試合をしても紙一重」【J2徳島戦直前取材】
2025年3月29日(土)12時0分 FOOTBALL TRIBE

2025明治安田J2リーグは3月23日に第6節までが終了。勝ち点15で現在2位のRB大宮アルディージャは、3月30日に鳴門・大塚スポーツパークポカリスエットスタジアム(徳島県)で開催される第7節徳島ヴォルティス(現7位)との試合を前に囲み取材を行った。
今月26日に行われたYBCルヴァンカップの1回戦では、いわきFCと戦いPK戦の末見事勝利した大宮。リーグ戦では現在勝ち点18で大宮と3ポイント差で首位のジェフユナイテッド千葉を追いかけており、第6節の水戸ホーリーホック戦(2-0)に続く連勝も懸かっている。直近のいわき戦や今後の試合のポイント、次回対戦する徳島について長澤徹監督に訊いた。

やるべきことはやっていた
ー先日のいわき戦(ルヴァン杯)ではチームの結束力が高まったと思いますが、いかがですか?
長澤監督:個人としても組織としても成長するポイントだったと思いますので、徳島戦にしっかり勝って一歩前進して踏み出せるのか、または元に戻るのか、チームの試合次第だと思っています。
ーいわき戦での勝利以降、練習ではこれまで以上のエネルギーや良い雰囲気を感じますか?
長澤監督:大して変わらずです。強いチームは勝ち進んでいる中で、(選手同士)お互いの隙が無いか追及し合ったりとかそういう話になっています。
ーいわき戦を見返した中で、ロングスローのこぼれ球での失点が少し勿体ないように感じましたが。
長澤監督:結果論より「やるべきタスクをしっかりやっているのか」という所に関して、競り合いでこぼれてしまったポイントには、ゴールの幅の中にうちの選手が入ってボールアタックはしている。キーパーも含めて反応はしているので、それをやったうえで出てきた結果というのは監督の責任。そこに関してはエラーは別に無かったと見ていますし、逆に言えば自分たちがやることをやって相手が上回っただけ。私の見解ではやることはやっていたと見ています。

ホームでもアウェイでもやることは一緒
ーサガン鳥栖、水戸ホーリーホック、いわきFCと3試合を経て、今後戦う上で大事になるポイントはありますか?
長澤監督:どこと試合をしても紙一重ですし、その紙一重をどう掴み取るのかというところがこの先も続くんだろうなと思います。3戦もそのように捉えて勝ちを掴み取れたゲームもあれば取り切れなかったゲームもあるので、ゲーム自体はそういう風に捉えています。
ーJ2に昇格後、ホームとアウェイで戦い方の違いはありますか?
長澤監督:あまり過剰に意識すると先入観がついてしまうので、どちらかというとホームでもアウェイでもプレーする内容は変わりません。やることは一緒。そうしないとネガティブな結果を結びつけて自分たちでマインドセットしてしまうのがサッカーチームなので。なるべく意識しないでというのがポイントだと思います。ただ、ホームの場合は勇気を出して戦えば(サポーターが)しっかり反応してくれる。あとは、自分たちの力でジャッジしていく部分に関して、ホームでもアウェイでも一緒だなということは(選手たちに)強調しています。

様々な状況に対応できる準備を
ー30日に対戦する7位の徳島ヴォルティスは、現在J2で最小失点を誇っているチームです。強固な守備に対してどのように戦っていきますか?
長澤監督:強くてテクニカルで、間違いなく優勝候補というか力のあるチームと見ていますので、戦い方としては色々な局面があるだろうなと準備しています。耐える時間もありますし、押す時間もありますし、お互いにやり合う時間もあると思います。そういった様々な状況に対してしっかり対応できる準備をして試合に入っていきたいと思います。
ー交代で入ってくる選手もカギになってくると思います。なかでも直近の公式戦で2試合連続ゴールを挙げたFWオリオラ・サンデー選手が好調ですが、どのように評価していますか?
長澤監督:昨年夏からチームにジョイントしてくれて、昇格に貢献してくれました。今年は怪我で出遅れていて、今はようやくジョイントしてやっている形です。評価としては、チームの大切な前線の選手ですし、力がある選手達の中で先発で出場しても後半から出場しても問題ない選手と評価しています。
ー試合の入り方についてですが、構えるというよりも襲い掛かるという部分が大事だと?
長澤監督:まずはこちらから出て行って相手の出方をちゃんと見ないといけない。様子を窺っていると(相手は)色々な手を持っているので、それ全部に対応するのは少し難しい。なので、こちらから出て行って相手がどう出てくるのかを感じた方がどういうゲームになるのかが分かりやすいかなと思って捉えています。